国内随一のコーナーがある大阪・心斎橋の時計店で【ユリス・ナルダン】の魅力を知る
東京・銀座と並ぶブティック街である大阪・心斎橋エリア。ここに、IWC、タグ・ホイヤー、ジャガー・ルクルト、H.モーザー、そしてジラール・ペルゴといった150年以上の歴史を紡いできた老舗ブランドを揃える時計店がある。それが「oomiya 心斎橋店」だ。そして、時計好きが憧れるこれらの本格派ブランドの中に2023年加わったのが、1846年創業というル・ロックルの独立系マニュファクチュールブランド【ユリス・ナルダン(ULYSSE NARDIN)】である。同店は取り扱いの反響を受けて、壁面を使った大型専用コーナーを新たに展開することとなった。
国内初! 最新コンセプトに基づく設計のユリス・ナルダンコーナーを設置
(田井店長)「昨年の2月から取り扱いを開始し、お客様にユリス・ナルダンの存在が浸透してきた印象です。加えてSNSやYouTubeなどでユリス・ナルダンを知ったという方からもお問合せをいただいております。伝統も格式もあり、高度な技術や独自の美学を持つブランドですから、本格的な機械式時計にご興味のある方を中心に評価いただけると感じておりました。そしてユリス・ナルダンといえば、やはりマリンクロノメーターの名門というイメージがあり、優れた精度とともにマリンクロノメーターに由来する美しいデザインのマリーンコレクションが支持されています」
↑oomiya 心斎橋店の田井店長。
定番というマリーンだが、その中でもエントリーモデル「マリーン トルピユール」の人気が高いようだ。
「12時・6時位置にあるパワーリザーブとスモールセコンドの表示、ローマ数字インデックスなど、マリンクロノメーターの機能美を見事に腕時計サイズに落とし込んでいます。創業年を表した“1846”の赤い表示が、サンレイ仕上げのネイビーブルーダイアルと相性抜群で、同色のアリゲーターストラップとの組み合わせによって、カジュアルな装いからジャケットスタイルまで幅広く対応するデザインということも評価に繋がっています。ホワイトダイアルモデルと人気を二分しています」
↑ユリス・ナルダン「マリーン トルピユール」 Ref.1183-310/43 141万9000円/自動巻き(自社製Cal.UN-118)、毎時2万8800振動、約60時間パワーリザーブ。ステンレススチールケース(シースルーバック)、アリゲーターストラップ。直径42mm。50m防水。
そして田井店長は、ユリス・ナルダンが海洋文明に貢献してきた歴史を重んじながら、新しい機能の開発にも力を注いでいる点に注目してほしいと語る。実際、現在では多くのメーカーがムーブメントに使っているシリコンパーツを、時計界でいち早く導入したのはユリス・ナルダンなのだ。
「2001年、ユリス・ナルダンはテンワを含む脱進機をシリコンで作ることに成功しました。これにより、耐摩耗性の向上と軽量化が達成され、精度も信頼性も高まりました。このシリコンパーツは文字盤も、針も、リューズも持たないユニークな初代フリークに搭載され、世界中を驚かせたのです。そんな初代フリークの後継モデルが、こちらのフリーク ワンとなります」
独創的なスタイルのタイムピースが多いユリス・ナルダンのラインナップにおいて、フリーク ワンはひと際存在感を放つ。まさに、時代を切り拓いてきた同ブランドのフラッグシップモデルに相応しい。
「トゥールビヨンとも異なるフリーク ワンは、ユリス・ナルダンの革新性と卓越性を証明する一本といえます。シリコンでできた大きなオシレーターとヒゲゼンマイの独特な色合いがアクセントとなっており、これを持つフライング・カルーセル・ムーブメントが自転することで分を、その下層の回転ディスクが時を示します。外装もこだわりの仕様で、職人による精緻なサテン仕上げのチタンケースにブラックのDLCコーティングを施しています。さらに時刻表示の調整機能を持つ回転ベゼルに5Nローズゴールドを使うなど、絶妙なバランスのラグジュアリーデザインも魅力です」
↑ユリス・ナルダン「フリーク ワン」 Ref.2405-500-2A/3D 1122万円/自動巻き(自社製Cal.UN-240)、毎時2万1600振動、約90時間パワーリザーブ。ブラックDLC加工チタンケース(シースルーバック)、5Nローズゴールドベゼル、ブラックラバー「バリスティック」織りストラップ。 直径44mm。30m防水。
こうした未来的デザインでも注目を集めるユリス・ナルダンがダイバーズウオッチを手掛けると、他にないスケルトンモデルが生まれることとなった。
「ダイバー X スケルトン OPSは、ブランドがテーマに掲げる“X”(=未知なるものを示す)のコンセプトを取り入れたアバンギャルドなダイバーズです。200m防水や逆回転防止ベゼルといった基本機能を備えながら、ユリス・ナルダンの特徴のひとつであるシリコン製の大型オシレーターと脱進機を用いたマニュファクチュールムーブメントを、着用中でも見て楽しめるクオリティの高いスケルトン加工に驚かされます。また、航空機の胴体や翼にも使われているカーボンと同等の高性能素材“カーボニウム®”をベゼルや香箱カバーに用いています。こうした先進性も、ユリス・ナルダンが技術でもデザインでも最先端を行くブランドであることを証明しているのです」
↑【2024年新作】ユリス・ナルダン「ダイバー X スケルトン OPS」 Ref.3723-170-2C/3A 434万5000円/自動巻き(自社製Cal.UN-372)、毎時2万1600振動、約72時間パワーリザーブ。ブラックDLC加工チタンケース(シースルーバック)、ラバーストラップ、カーボニウム®コンケーブ逆回転防止ベゼル。直径44mm。200m防水。
ユリス・ナルダンの品揃えが豊富なうえ、最新コンセプトに基づく設計の専門コーナーを設けているのは国内ではoomiya 心斎橋店のみ(2024年8月初旬時点)。同店ならば貴重なコレクションに出会うことができるはずだ。
【oomiya 心斎橋店】
「IWC」や「タグ・ホイヤー」といった人気のメジャーブランドをはじめ、「H.モーザー」「ジャガー・ルクルト」「ジラール・ペルゴ」「ユリス・ナルダン」「ベル&ロス」といった本格派の機械式時計を中心に販売。これらは壁面を使った世界基準コンセプトの専用コーナーに展示されており、最新のコレクションが取り揃えられている。
TEL:06-6251-0077
住所:大阪府大阪市中央区南船場4-7-6
営業時間:11:00~19:00
定休日:水曜
※価格は記事公開時点の税込価格です。
Text/山口祐也(WATCHNAVI編集部) Photo/鈴木謙介