特別対談【“オトコの持ち物”論】ファッション編集者・戸賀敬城×WATCHNAVI編集長・関口 優

人気ブログ「トガブロ。」を筆頭に、メディアを超えて多方面に活躍するファッション編集者、戸賀敬城氏。彼の物選びに迫った「トガ本。The Bag」の刊行を記念し、WATCHNAVI・WATCHNAVI Salon編集長の関口が「男の持ち物論」について伺いました。

文/高村将司 撮影/鈴木泰之

腕時計は会う人によって、鞄はバランスを見て持つ物を決める

左・関口 優(WATCHNAVI・WATCHNAVI Salon編集長)、 右・戸賀敬城(とが・ひろくに)/元「メンズクラブ」 編集長。2017年に退社独立し、本年戸賀オフィスを立ち上げる。ナノ・ユニバース メンズディレクターやBRオンライン、GDOブルーダーの顧問など、 精力的に多様な分野で活躍中

関口 戸賀さんの物選びを通じてラグジュアリーの本質に迫る「トガ本。」。第1弾のテーマは、バッグです。私物も数多く掲載していただき、物選びの流儀がにじみ出ていました。誌面には、メンズクラブ編集長就任の記念されたエルメスの「サック・ア・デペッシュ」もありました。

右・絶賛発売中の富裕層向けラグジュアリー読本「トガ本。TheBag」(学研プラス/1944円)。ラグジュアリーブランドの最新作から私物まで盛りだくさん。戸賀氏の私物も豊富に紹介し、バ ッグ選びの哲学を垣間見れる
左・戸賀氏が最近推奨する、財布や小物入れを兼ねた「スマートクラッチ」。こちらはエルメス「ケリー・ポシェット」

戸賀 ちょうど自分が40歳の年だったので、その記念も兼ねて。高価なものを手にするには、大義名分がほしいですから。

関口 キリのいい数字は、記念にしやすいですよね。

戸賀 はい。ただ49歳も、51歳も記念しちゃってますが(笑)。

関口 それが、初めてのエルメスになりますか?

戸賀  35、6歳で買った「バーキン」が最初かな。それはもう手元になくて。いいものを買うって、絶対失敗するんですよ。

関口 戸賀さんでも失敗することはあるんですね。

戸賀 もちろんです(笑)。高価なものですから、じっくり吟味はしますよ。その多くはいわゆる「名品」ですので、バッグ自体は素晴らしい。でも、「自分のものじゃなかったかな」というものが、やっぱり出てくるんですよ。バッグのほうが偉いこともあるし、その逆も。かつて手にした水色の「バーキン」は、いま考えても〝若気の至り〞すぎてちょっと赤面します(笑)。一方でエルメスレッドの「サック・ア・デペッシュ」。渋すぎたかと家で寝かせていましたが(笑)、50代のいまなら似合う気がします。

左・HERMÈS 私物の「サック・ア・デペッシュ」は定番だからこそハズした色味を選んだそう。登板機会が増えるかも? 
右・HERMÈS 現在愛用する「バーキン」は茶色。失敗を繰り返してたどり着いた境地

 

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