女子大生社長・椎木里佳さんの“時間術”とは? 「やるべきこと」と「やりたいこと」、常に両方を大切にしたい ――MY TIME〜私の時間術〜 Vol.5

時間は誰にでも平等。だからこそ1日24時間、その限られた時間をどう使うかが「人生を楽しむ」ための鍵となります。様々な業界で活躍する人物から「時間術」を聞く本連載。第5回はAMF代表取締役社長の椎木里佳さんにお話を聞きました。

文/赤坂匡介 撮影/高橋敬大

私に見えているのは、世界の一部でしかない

※2018年7月、韓国ファッション・コスメECサイト「kloset(クローゼット)」をスタートするなど、20歳を迎え、さらに精力的に活動の場を広げる椎木里佳さん。本インタビューは、昨年19歳の椎木さんにWATCHNAVI Salonがインタビューした記事の再録です。

“女子大生社長”椎木里佳さんが代表を務める「AMF」では、女子中高生のメンバーからなるマーケティングチーム「JCJK調査隊」を組織し、女子小中高生向けのメディア事業やアプリ制作などの事業を手掛けています。また椎木さん自身もメディアへの出演、執筆など多方面で活躍しながら、さらに大学生として、学業までこなしています。

高校時代から「事業と学業」の2足のわらじを履き続ける椎木さん。日々、どんな時間の使い方をしているのか聞いてみると、そこには「Googleカレンダーを使って、すべてのスケジュールを社員や家族と共有する」という椎木流の時間術がありました。

――椎木さんは大学に通いながら、経営者としても活躍しています。日々お忙しいと思いますが、毎日の中で、欠かさずしている日課はありますか?

耳かきをしながらNetflixを見ることですね。これは毎日しています。ただ過去には、耳かきをし過ぎて外耳炎になってしまい、大晦日に病院に行ったこともあるんです(笑)。

その時間は何も考えず、ぼーっと海外ドラマを見ます。しかも同じものを。『ゴシップガール』は何回見ているんだろう、というくらい見ています。そうして頭を空っぽにすることで、気持ちもリフレッシュされるんですよね。

――「事業と学業」の両方をこなすとなると、スケジュール管理も大変ではないですか?

そうですね。スケジュールはすべて、Googleカレンダーに入れて、iPhoneで管理しています。

会社のメンバーや家族には、私のスケジュールを共有してもらい、空いている時間に、必要な予定は随時追加してもらうようにしてるんです。だから社員との会議や家族との食事など、知らない間に予定がどんどん詰まっていきます。

ただ、私は予定を入れたい方なんです。暇だと、何も前進してないような気分になってしまい、ネガティブになってしまうことがあるので、1日家にずっといる、ということはなるべくないようにしています。

ひとりで外出するときは、渋谷とか新宿をぶらぶらするのが好きですね。街を歩いていると、色んな人がいますよね。そうすると、「私に見えているのは、世界の一部でしかないんだな」と再確認できるんです。

――日々、しなければいけないことも多そうですね。

かなり多いですね。下手すると一生、TO DO リストをこなし続けることになりそうなくらいあります(笑)。そうならないために、「やるべきこと」と「やりたいこと」は別にして、両方に取り組むことを常に意識しています。

最近だと、「JCJK調査隊」のメンバーたちが輝ける場所をもっと作っていきたい、というのが「やりたいこと」です。それはお金のためというよりも、純粋にそこに喜びを感じるからです。

私は元々AKB48さんが大好きで、小さい頃は、「わたし選抜」を勝手に作ったりしていました。メンバーを選ぶ際には、「彼女は歌唱力があるから伸びる」とか、自分なりにちゃんと分析もしていました。いまもその延長で、才能のある女の子を見つけて、一緒に成長していきたい、という思いが私にはあるんです。

Apple Watchはコミュニケーションツールであり、私の生命線

――椎木さんが腕時計を見るのは、どんなときですか?

仕事のときが多いですね。着ける場合はApple Watchオンリーです。ただ、私にとってApple Watchは、時間を確認するツールではなく、保険的な意味合いが大きいんです。

見た目がおしゃれなところも気に入っている理由のひとつではあるんですが、私は本当によく携帯電話をなくすんです。タクシーに忘れることも多いですし。そんなときにApple Watchがあれば、直近のスケジュールなどが確認できるので、まさに私にとっては「命綱」です(笑)。

他にも、IT系のイベントに参加する際にApple Watchを着けていくと、Apple Watchの人同士で会話が弾むこともありますし、コミュニケーションツールとしても活用しています。

椎木さんにとって「iPhoneをなくした際の命綱」でもあるApple Watchの腕時計

――ちなみに椎木さんは、どんな腕時計を着けている男性が好きですか?

時計の選び方って、人間性が出ると思うんです。だからブランドよりも、「なぜそれを着けているのか」の方が私は気になります。むしろ、こだわりやストーリがそこにあるなら、どんな時計でもいいと思います。

――今年20歳。節目を迎えるにあたり、考えていることはありますか?

大人になり過ぎて、大切なものを見失わないようにしたいですね。

中学時代の私は、どこか冷めていて、一生懸命にがんばっている人を見ると、「カッコ悪い」と思うようなところがあったんです。

でも起業したことで、今度は自分が「一生懸命やっている側に立つことになった」。そうなると、一生懸命やっている人は同志になりますよね。変に「20歳だから」と背伸びして、あの頃のようにまた、大切なことが見えなくなるのは嫌ですね。

これからも、本当に大切なことを大事にしながら、2020年に会社を上場すること。それがいまの私の目標です。

椎木里佳(しいき・りか)
AMF代表取締役社長
1997年生まれ。2013年、起業家の父の助言を受け、中学3年生(日本できる最小年齢である15歳)にして、株式会社AMFを設立、同時に現職に就任。その後、女子中高生のマーケティングチーム「JCJK調査隊」を組織し、女子小中高生向けのマーケティング事業、アプリ制作などを行う。一方で、“女子高生起業家”として多くのメディアに出演。2016年には『女子高生社長、経営を学ぶ』(ダイヤモンド社)、『大人たちには任せておけない!政治のこと』(マガジンハウス)を発売。同年、米経済誌『フォーブス』の姉妹誌にあたる『フォーブス・アジア』において「30歳以下の世界が注目すべき30人」の1人に選出。現在、“女子大生社長”として多方面で活躍中。