連載【腕時計2.0】WATCHNAVI×BEAMS 第4回「ラグジュアリーカジュアル」

多彩なミックスファッションが主流の現代に
マッチする腕時計と洋服の合わせ術【腕時計2.0】

文/小暮昌弘 撮影/高橋敬大

時計は腕に身に着けて初めて成立するもの。ならば時計選びだけでなく、全体のコーディネートにも十分注意を払いたいものだ。セレクトショップの雄、ビームスと組んで時計の着こなしを考える本特集の4回目のテーマは「ラグジュアリーカジュアル」。ビームス ライツのディレクター村口 良さんと、本誌編集長の関口 優がカジュアルスタイルと時計の着こなしの極意を語り合う。

関口 優(以下関口):村口さん、今日はロレックスのGMTマスターⅡをされていますが、普段から時計はされていますか?

村口 良さん(以下村口):これは去年買いました。いままでカルティエのサントス100をつけていましたが、見た目で惚れ込みました。自分はカジュアルでもちょっとこぎれいな服が好きで、こういう時計の方が昔から興味がありました。

関口:カジュアルウオッチというよりもこういった時計の方がお好きなのですね。

村口:30歳の誕生日にカルティエを買いまして、いま、自分は43歳なんですが、どんなコーディネーションにも相性がいいというところでこのモデルを選びました。

関口:僕は、着こなしを考えるときに、時計から、今日は何を着ようと発想しますが、村口さんの場合はどうですか。

村口:今日はブレスレットタイプの時計を着けていますが、僕の場合は、革ベルトの時計の場合は革のブレスレットを着けたりしています。服だけでなく、アクセサリーまでコーディネートを考えたりすることが多いですね。ビームスのスタッフの場合、アンティークを愛用している人も多いのですが、自分の場合は、現行品の時計がやはり興味が沸きますね。現行品の重量感や存在感ある時計が好きなんです。

関口:確かに同じブレスレットタイプでも、昔といまではどっしり感とか、質感は違いますからね。そんな村口さんに組んでいただいた着こなしに合わせる時計がここにあります。

村口:まずハミルトンのベンチュラです。

関口:村口さんがお好きな存在感あるモデルといえますね。カタチがすごく特殊な上に、これはビームスで先行発売されているオールブラックです。

村口:そうですね。これ、すごくスマートだと思います。このベンチュラのオールブラックを使って、ジャケットでコーディネートしてみました。今シーズンのトレンドであるブリティッシュなチェックのジャケットです。よく見ると、ブラウンとブラックとが素材に使われ、ブルーのラインまで入っています。こういうジャケットに袖口からチラッとブラックの時計が覗くとすごくお洒落だと思います。

ジャケット:ビームス ライツ 3万9096円、パンツ:ビームス ライツ 1万5768円、ニットポロ:マニュアル アルファベット 1万7064円、シューズ:ジャラン スリウァヤ 3万4560円/問:ビームス ライツ 渋谷 TEL.03-5464-3580、時計(左):ハミルトン ベンチュラ Ref.H24401731 10万9080円/問:ハミルトン/スウォッチ グループ ジャパン TEL.03-6254-7371、時計(右):ノルケイン アドベンチャー スポーツ オート Ref.N1000C02A/A101/10AR.20S 22万8960円/問:ノルケイン ジャパン TEL.03-6864-3876

関口:このジャケット、けっこう存在感があると思いますが、それとのバランスが合うということでしょうか?

村口:そうですね。ステンレスを使ったベンチュラのように、シルバーがチラッと覗くというのもお洒落だとは思いますが、今回はあえてダークにまとめました。

関口:インナーもシックですね。

村口:これはニットポロです。(ジャケットには)シャツを合わせる人も多いと思いますが、ニットポロもオススメです。首元にスカーフを巻いてもいいですし、大人のハズシのテクニックといったところでしょうか。

関口:夏までの間、ステンレスの時計をしていた人が秋に入って気分を変えたいときにこのブラックモデルは絶好のモデルかもしれませんね。オールブラックの時計は存在感があり過ぎる、と感じる人もい流でしょうが、ブリティッシュなジャケットにも意外に合いますね。

村口:シックにまとまっていると思います。

関口:この着こなしのセカンドチョイスに村口さんが選ばれたのが、ノルケインのアドベンチャー スポーツですね。

村口:先ほど、このチェックのジャケットにはブルーのラインが入っているとお伝えしましたが、そのブルーに合わせて、時計もブルーを選ぶというのが、時計とのさり気ない合わせ方で、お洒落だと思います。

関口:よく“色を拾う”とファッション通の方は仰りますが、初心者には意外に難しいのでは。何かコツはありますか。

村口:完全に色を合わせることは時計の場合、難しいかと思います。近い色合いとか、系統の色を合わせるとか。たとえばブラウン系であれば、ベージュを合わせるとか。ブラックならば、濃いネイビーでもいいでしょう。同系色にまとめるだけで洒落て見えるはずです。

関口:そう考えれば割と気楽に合わせられますね。ラバーのベルトはいかがですか。

村口:夏場などの暑い時期には最適なモデルでしょうね。秋冬になったらベルトをシックなものに取り替えてもいいでしょうね。

関口:ビームスの方々は時計ベルトをよく替えていらっしゃいますね。

村口:リボンベルトもいいですし、革ベルトにするのもいいでしょうね。替えベルトはビームスでもいろいろと作っています。

関口:それも時計の楽しみのひとつでしょうね。では、次のコーディネーションに行きましょうか。

 

村口:これはビームス ライツの代表的な着こなしで、英国調のガンクラブチェックのパンツに、とろみのあるストレッチ素材のノーカラーのシャツのコーディネーションです。ブラウンからオリーブにかけての同系色を使った着こなしで、オリーブということからラドーのキャプテンクック オートマティックを選んでみました。ラドーはこれまでのイメージと違ったデザインで、自分でもとても興味を持ちました。

関口:ラドーというとこれまではセラミック素材を使ったモデルが代表作で、金属の印象はそれほどなかったと思いますね。

村口:いい意味で意外。緑のベゼルはなかなか珍しいと思います。

関口:時計の世界では最近、このグリーンがトレンド色のひとつ。ダイヤルに採用されることが多いですね。でもベゼルまで、というのは珍しいかもしれませんね。

村口:このコーディネーションは割りと軽めだと思いますので、先ほどのコーディネーションとは逆で、キラッとしたベルトのモデルを選ぶというのがいいと思います。ブレスレット感覚で着けるというイメージです。アクセントになるかと思います。

関口:両方のコーディネーションとも、少しギャップを生むような時計を選ばれているわけですね。

村口:そのギャップが離れすぎないように色で合わせるということだと思います。

関口:なるほど。グリーンの時計は単体で見るとかっこいいのですが、コーディネートするのは難しいと思っていましたが、“ユルく合わせる”という村口さん流のカラーコーディネート術をお聞きすると安心しますし、チャレンジもしやすい。

村口:スーツスタイルならば、ネクタイの色にグリーンを入れるとかでもいいと思います。

関口:この着こなしに合わせる時計のセカンドチョイスに挙げられたのが、オリスのビッグブラウンポインターデイト 80thアニバーサリーエディション。ダイヤルがこれもグリーンで、ケースがブロンズです。

村口:まさしく、これは(コーディネーションに)溶け込む過ぎるくらい、相性がいいモデルだと思います。ダイヤルの色、ケースの色、革ベルトもシックでいいと思います。それに自分の好きな重厚感というのも時計で表現できると思います。

関口:こういう時計を選ぶ方のイメージは年齢層とか、何かありますか。

村口:先ほどのコーディネートもそうですが思い描いている人は30代半ばくらいの方ですね。いろいろなファッション、経験を積んだ方で、いま、自分でモノを選ぶならばこういう感じの時計を選ぶのではないでしょうか。

シャツ:ビームス ライツ 1万1880円、Tシャツ:ビームス ライツ 6264円、パンツ:ビームス ライツ 1万4040円、シューズ:ジャラン スリウァヤ 3万6720円/問:ビームス ライツ 渋谷 TEL.03-5464-3580、時計(左):オリス ビッグクラウン ポインターデイト 80thアニバーサリーエディション Ref.754 7741 3167-5 20 58BR 23万7600円/問:オリスジャパン TEL.03-6260-6876、時計(右):ラドー キャプテン クック オートマティック Ref.R32505313 22万6800円/問:ラドー/スウォッチ グループ ジャパン TEL.03-6254-7330

関口:それはビームス ライツのコンセプトに通じますか?

村口:そうですね。我々が次に目指すのは、「ラグジュアリーカジュアル」。ラグジュアリー感というのはきれい目で、上質なものを選んでいくことだと思います。今回のコーディネーションや選んだ時計はそれに合致していると思います。

関口:確かにそうですね。今日はありがとうございました。

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