時計のコンシェルジュに聞いた、女性目線のウオッチ選び vol.2 ――ブライトリング編
「腕時計を学ぶ、遊ぶ、愛でる」をテーマに時計情報を専門的に扱うWATCHNAVI Salonが、ユーザーにもっとも近いショップスタッフに現場の声を聞く好評の連載企画。女性目線のウオッチ選びについて、今回はoomiya 京都店の中川さんに話しをうかがった。同店で働く前からブランドに詳しかったという彼女が、数多くのコレクションから「男性が着けていたら、オシャレやこだわりを感じる時計」について熟考を重ねてくれた。選び出されたのは、本格的なスペックと美しいデザインのパイロットクロノグラフだった。
<oomiya 京都店>中川さん
「実際に使えるブライトリングのツール感が魅力的」
中川さんはoomiyaのスタッフとなったことで、以前に増してハイブランドの本質を知るようになったという。その理由のひとつが、ブライトリングの存在だった。「航空機のパイロットという極めて特殊な職業の方から、絶大な支持を得ているのがナビタイマーです。歴史的な誕生からモデルチェンジを経ても変わらぬデザインが、何よりも信頼の厚さを実証しています。そこにロマンや憧れを抱くのは、男性だけではないでしょう。実際、ペアでご来店されたお客様をご案内するなかで、ブライトリングの成り立ちやクロノグラフを解説すると、女性の方が先にご興味を示すことも少なくありません。とくに見た目がメカニカルなナビタイマーは、男性に着けてほしい候補になるのだと思います」
「たとえば、ベゼルや針にゴールドが使われているナビタイマーですと、エレガントな雰囲気がさらに高まります。ダーク系のかっちりしたスーツにも合いますが、暖色系のスーツを用いたコーディネートにもマッチすることでしょう。このストラトスグレー文字盤のタイプは珍しいバリエーションです。希少な時計ということも、女性にはわかりやすい魅力といえます」
そう語る中川さん自身、ブライトリングの購入を検討中なんだとか。「昨年リニューアルされたスーパーオーシャンが気になりますね。ダイバーズとしての高い機能を受け継ぎつつ、スタイリッシュなデザインに生まれ変わりました。36mmサイズにはスカイブルーの爽やかなバリエーションも登場し、女性も着けることが可能です。アクセサリー感覚ならブレスレットを、アクティブなシーンではラバー、仕事中はレザーといった、ストラップの交換で使える幅が広がるので一本所有していると便利です。ちなみに私の腕に装着すると、このようなサイズ感(笑) レディスは大きめがトレンドなので、十分に着用できる範囲だと思います」
「初めて買う本格時計はトコトンこだわってください」
全国的に知られる正規時計店oomiyaが厳選した約20のブランドを揃える京都店で、カジュアル系からハイエンドモデルまでを担当している中川さん。それでも、同店スタッフになって最初に買ったシャネルには特別な想い入れがあるようだ。「いま着けているJ12 クロマティック(現在は生産終了)は、バースデイウオッチなんです。誕生日の何カ月も前から購入プランを立てて、前から欲しいと思っていたシャネルの中で、どれにしようか悩みに悩みました。いま振り返ると、その時にかなり時計の勉強をしましたね(笑) 4年をかけて研究開発したという特別な『18K BEIGE(ベージュ)ゴールド』はセラミックと色の相性が良いゴールドで、とても気に入っています。こだわったぶんだけ愛着がありますし、生涯の宝物。初めて高価な時計をご購入されるお客様には、トコトンこだわっていただきたいです。もしも良き時計との巡り合わせにお困りでしたら、ぜひご相談いただきたいと思います」
高級時計店はその佇まいから敷居が高いイメージがあり、扉を開けるのに躊躇してしまう人もいるかと思う。けれども働いているスタッフはごく一般的な感覚を持ち、自分たちも多くの時計からどれを買うか検討中の人も多い。同じ悩みを抱えている、またはそんな経験をしたというスタッフならば、きっと親身になって時計選びをサポートしてくれるに違いない。
<取材・撮影協力>
oomiya 京都店
TEL:075-229-6689
住所:京都府京都市中京区七観音町623
営業:11:00~20:00
定休日:水曜
※取り扱いブランドは、オフィシャルサイト(https://www.jw-oomiya.co.jp/)に掲載。