時計のコンシェルジュに聞いた、女性目線のウオッチ選び vol.4 ――IWC編
好評の連載「時計のコンシェルジュに聞いた、女性目線のウオッチ選び」では、時計店の女性スタッフにメンズウオッチの選び方について、あらゆる角度からアドバイスをもらっている。今回も西日本を中心に多店舗を展開するoomiyaグループの協力を得て、鹿児島店より内田さんのインタビュー内容をお送りする。
<oomiya 鹿児島店>内田さん
「生涯使い続ける時計だからこそ、信頼できる老舗ブランドの選択をお薦めします」
ブランドの本格的な機械式時計は高額ではあるが、それ相応の理由があると内田さんは語る。
「適切にメンテナンスや修理を行っていれば、一生使えるのが機械式時計のメリットです。それ以外にも自信やモチベーションを与えてくれる存在にもなります。そんな“生涯の愛機”の魅力を皆様にもっと伝えたいと思います」
そう考える彼女の腕元にはスイスの老舗マニュファクチュールブランド、IWCの美しい月齢表示モデルが輝いていた。
「ムーンフェイズを際立たせながら、控えめかつ上品なデザインにひと目惚れしました。今夜、夜空に浮かぶ月がどんな形かな? そんなことを想像しながらこのポートフィノを眺める時間が好きです。日々に彩りを与えてくれる時計でもありますね(笑)」
IWCの魅力をよく知る内田さん。男性にぜひ着けてもらいたいという一本も、IWCから選んでくれた。
「ポルトギーゼ・クロノグラフは、IWCを代表するモデルで、スポーティながら気品あふれるデザインが魅力です。デザインはそのままに自社製キャリバーにリニューアルしました。すっきりとした見た目とは裏腹にケースバックがシースルーで、精緻なムーブメントが見えるメカニカルな仕様になっています。そのギャップも特徴ですね。男性が着けていると思わず、知的でスマートな印象に映ってしまいます(笑)」
「IWCは自社の工場でムーブメントの生産から改良、ケースの仕上げまでを行っているスイスを代表する名門ブランドです。150年以上に及ぶ歴史で培われてきた技術が、ポルトギーゼやポートフィノなどそれぞれのコレクションに生かされています。時計に詳しい方に好まれるブランドという印象もありますね」
「完成度の高いシャネル J12を、さらに進化させたのはビッグニュース!!」
IWCのクロノグラフを挙げてもらったので、次にシンプルな3針式から注目のメンズウオッチを答えてもらった。
「2019年にリリースされた新型J12に感銘を受けました。すでに完成された印象のあるデザインが特徴のセラミックウオッチですが、“何も変えることなく、すべてを変える”をコンセプトにリニューアルが実施されました。外観は以前とそれほど変わりませんが、実は80%を変更しているそうです。とくにシャネル専用ムーブメントの新搭載によって機能性が上がり、シースルーバックになったことで楽しみも増えました」
「時計にもこだわりをみせるシャネルは、この新生J12によって時計ブランドとしてさらなるステップアップを果たしました。J12の圧倒的な個性をスペックからデザイン、そして着け心地まで進化させることは、いちからニューモデルを生み出すよりも難しいのではないでしょうか。それは、時計では後発ながらも歴史のあるシャネルだからこそ実現したことだと思います」
内田さんが話してくれたように、本格時計とは単に時刻を確認するための道具に止まらない。憧れだった時計を手に入れたときの嬉しさや、着けているときの満足感はかけがえのないものになる。使い続けることで愛着も湧くことだろう。正規時計販売店oomiyaでは、そのような何ものにも代え難い時計を数多くラインナップしている。“一生モノ”を検討中ならば、ぜひとも訪れてほしいショップのひとつである。
<取材・撮影協力>
oomiya 鹿児島店
TEL:099-219-9255
住所:鹿児島県鹿児島市金生町2-11
営業:11:00~18:00(※時短営業中)
定休日:水曜
※取り扱いブランドは、オフィシャルサイト(https://www.jw-oomiya.co.jp/)に掲載。