高級時計を熟知する有名店に最新人気ウオッチのベスト3を聞いてみた vol.1 ―― 要注目はウブロのブレスレットモデル
腕時計を学ぶ、遊ぶ、愛でるをテーマとする「WATCHNAVI Salon」では、人気時計に関するランキング特集が好評を博している。世間一般におけるトレンドが把握でき、こうしたランキングは時計選びのひとつの指標となっている。
これまでに様々なランキング記事を紹介してきたが、今回はよりリアルな市場動向を伝えるべく「有名店の人気時計ランキング」を実施することにした。
本特集では、北は仙台から南は鹿児島まで出店している正規時計店oomiyaに協力を要請。店舗ごとに各エリアで話題になっているタイムピースのトップ3を教えてもらい、注目のポイントを解説していただいた。
第一回は、総売場面積250坪でグループ最大規模を誇るoomiya 和歌山本店の店長、熱田さんに話しをうかがった内容をお届けする。
<oomiya 和歌山本店> 熱田 店長
【人気No.3】
タグ・ホイヤー
タグ・ホイヤー カレラ キャリバー ホイヤー02 スポーツクロノグラフ
【熱田さんの解説】
タグ・ホイヤーの「カレラ」は1960年代から連綿と続く、クロノグラフの傑作です。最新バージョンは次世代の主幹ムーブメントである「キャリバー ホイヤー02」を搭載し、機能から外観まで劇的にレベルアップしています。
高度な自社生産体制を構えることで製造可能になったキャリバー ホイヤー02は、コラムホイールや垂直クラッチなどの高級機構を採用し、より精度の高いクロノグラフ機能を実現しています。パワーリザーブが約80時間ということで、デイリーユースする一本としても度々候補に挙がっています。
外観も秀逸のひと言。2020年にリリースされた「タグ・ホイヤー カレラ キャリバー ホイヤー02 スポーツクロノグラフ」は、サーキュラーサテン仕上げの洗練されたダイアル、ラグを短く設計して装着感を高めたケース、伝統的なH型ブレスレットなど、カレラスタイルをスポーティにまとめ上げました。こちらはスケルトンダイアルでないぶん、スーツにも合わせやすいため幅広い層に人気となっています。
「洗練のデザインに最新自社キャリバーを積んだ実力派クロノグラフ」
【人気No.2】
グランドセイコー
スポーツコレクション 9Sメカニカル ハイビート36000 GMT
【熱田さんの解説】
ドメスティックブランドの最高峰、グランドセイコーのスポーツモデルが全般的に好評です。特にツートーンカラーのGMTベゼルが目を引くSBGJ237は、見た目の良さもさることながら機能的でもあります。ベゼル表面にリング状にくり抜かれたサファイアクリスタルがセットされているため、傷がつきにくいうえに視認性も高く、透明感のある美しいデザインも実現しています。
ケースに目を向けると、力強くも流麗な伝統の「セイコースタイル」を踏襲していることがわかります。同社のお家芸ともいえる「ザラツ研磨」が施され、まさに王者の風格。ここに搭載されているのが、精度の要となるテンプの振動数が最高水準、毎時3万6000振動の自社ムーブメントです。毎時2万8800振動までが一般的ですが、高振動の方がより安定した精度を実現できるためハイビート仕様になっているわけです。セイコーは1968年に国産初の自動巻きハイビートモデルを世に送り出した、この分野におけるオーソリティ。その技術を発展させ、現代のハイビートメカとして開発されたキャリバー9S85に、GMT機能を追加したのがキャリバー9S86となっています。
GMT針と24時間表示ベゼルを組み合わせることで、最大で3つの異なるタイムゾーンを表せるGMTウオッチ。とりわけこのグランドセイコーは、グローバルに活躍されていらっしゃる方からアクティブなお客様にも好評な一本となっています。
「高性能なハイビートムーブメントを搭載する美しきGMTウオッチ」
【人気No.1】
ウブロ
ビッグ・バン インテグラル チタニウム
【熱田さんの解説】
「ビッグ・バン」はクリエイティブかつラグジュアリーなスタイルから、著名人やアスリートにも愛用者が多い新時代のステータスウオッチです。
2005年、大胆なアイデアで異素材同士の融合を意味する“フュージョン”を謳ってデビューしました。以来、ラグジュアリースポーツモデルを牽引するコレクションとして存在感を発揮しています。そして誕生15年目にして、ブランド創業40周年となる2020年、初めてケース統合型のメタルブレスレットを使った新世代のビッグ・バンをリリースし、人気はさらに加速している印象です。
もちろん単なるブレスレットのバリエーションという位置づけではなく、ミドルケースにもメタルパーツを初採用し、オープンダイアルにして「キャリバーHUB1280 UNICO」の精緻なメカニズムを見せるなど、ビッグ・バンが得意とする大胆な革新性で時計ファンを魅了しています。
「人気コレクションに加わった待望のブレスレットモデル」
<取材協力>
oomiya 和歌山本店
TEL:073-474-0038
住所:和歌山県和歌山市栗栖755-1
営業:11:00~19:30
定休日:水曜
取り扱いブランドは、オフィシャルサイト(https://www.jw-oomiya.co.jp/)に掲載。
※新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、休業日や営業時間の変更、一時休業などを行っている可能性があります。
※スタッフは接客時、感染症予防のためマスクを着用しています。
Text/WATCHNAVI編集部