金メダリスト平野歩夢が銀座のオメガブティック銀座本店を凱旋訪問「オメガは自分自身のモチベーションになった」

北京オリンピックのスノーボード男子ハーフパイプで金メダルを獲得した平野歩夢選手が、アンバサダーを務めるオメガの銀座本店ブティックに凱旋訪問。同ブティックが入っているニコラス・G・ハイエックセンター(東京都中央区銀座7-9-18)1階にてトークショーを行った。

「オメガからのオファーで自分が注目されていると実感しました」

ダークスーツに身を包んだ平野選手は、オメガブティックと地上を往来する専用エレベーターから登場。入場曲はTHA BLUE HERBの「Phase 3」。ソチ、平昌での銀メダルを経て、3度目のオリンピックで金メダルを獲得した平野選手らしい選曲だ。ちなみに帰国後の報道番組での櫻井 翔さんと対談した際、平野選手はランの前にもTHA BLUE HERBを聴いていたというから、もしかしたら3度目のランの前にも同じ曲を聴いていたのかもしれない。

平野選手の凱旋報告「今回の4年間は色々な経験と時間の中で迎えたオリンピックでした。いろいろなことをチャレンジして経験したことが生きてこのメダルをゲットできたのかなと思います」

続くトークショーは、司会の代表質問形式で実施された。

–“人類史上最高難度”のトリプルコーク1440を決めるに至るまでの時間の感じ方について

(平野選手)「イメージはもっと前からありましたけど、技を用意しはじめたのは大会の半年前から。自分の中でも『生きるか死ぬか』と思っていたほどのトリックだったので、最初に飛んだあととか、しばらくはけっこう緊張しちゃって足とかも震えてましたね。半年間のなかで何回も繰り返し練習しても、オリンピック前までは大会で出しても全然失敗ばかりで。それでも練習を重ね続け、オリンピックで決められたのでよかったです。決めるのは奇跡に近いぐらいの難度だったので、それを2回決めなきゃいけないというのは、もう紙一重の瞬間、ギリギリだったと思います」

–着用している「シーマスター アクアテラ」を選んだ理由について

「いろんな種類の時計があるのを見て『選ぶの難しいなー』と思ってたんですけど、自分は時計に限らずシンプルなものが好きなので、すぐに『これだ』って決まりました」

–オメガのアンバサダーになったことをどう思っているか

「最近、小物とかのアイテムにけっこうハマってて、そういうのを身に着けるのが楽しくなってきたタイミングだったので、モチベーションは上がりました。(オメガの時計は)いままでの自分の身につけているものとは違うニュータイプのアイテムだったし、自分のやっていることが色々なところで見てもらえているんだな、ということを実感できるきっかけにもなりました」

–今後挑戦したいことは

「そうですね。いろいろなことを挑戦したい、っていう幅が広くてこれっていうものは言えないです。ひとまず、この4年間でチャレンジしてきたことは、自分の中では今まで経験したことがないぐらい一番苦しくて。自分との葛藤とかもありましたけど、そういう不安を受けいれていく中で自分自身の気持ちだったり、見えてくる景色っていうのが大きく変わって。いまは充実できていたと改めて感じますし、それが今回のスノーボードにもつながったかなと思います。また何か違う形でも、違わなくても、何か今以上の自分になれるための成長ができるようなチャレンジをしたいな、と思います。これからもいろんなことで戦っていきたいです」

以上でトークショーは終了。控えめな話し方ではあったものの、金メダルにいたる過酷な挑戦と、その成績を自身のゴールとしない確固たる意思が伝わってきた。その想いは、退場曲として流れたTHA BLUE HERB「THE BEST IS YET TO COM」にも込められているようだった。

平野歩夢選手の着用モデル

オメガ「シーマスター アクアテラ コーアクシャル マスター クロノメーター」Ref.220.13.41.21.03.003 69万3000円
自動巻き(キャリバー8900)、毎時2万5200振動、60時間パワーリザーブ。ステンレススチールケース。直径41mm。レザーストラップ。15気圧防水

問い合わせ先:オメガお客様センター Tel.03-5952-4400
https://www.omegawatches.jp/

Text/Daisuke Suito(WN)