【SIHH2017ロジェ・デュブイ】ピレリとのパートナーシップから生まれたスペシャルなエクスカリバー
SIHH2017で発表された新作を取り上げていきます。今回は、ロジェ・デュブイ。ブランド創立から20年を越え、これからは新たな業種とのパートナーシップを積極的に行っていくとのこと。SIHHでは、タイヤメーカーのピレリとのコラボレーションウオッチを発表するなど、複数の注目作が公開されました。
高品質ラバーが魅力的な新感覚の“ピレリ”スパイダー
これまでトゥールビヨンで展開されてきた45mmの「スパイダー」をベースに、ジュネーブ・シール取得のオートマティックムーブメントRD820SQを搭載。ケース素材はブラックDLCチタンにブルー硫化ラバーを組み合わせたものとなります。
ブラックラバーストラップの上には、2016年度のF1モナコGPにおける優勝マシンが使用していたタイヤをラバーテック素材と組み合わせた、特別な素材がはめ込まれています。
裏面には雨天でも優れた性能を発揮するピレリ インターメディエイトタイヤの特別なモチーフが施されます。
そもそもラバーストラップは耐水性に優れていますが、このモチーフがあることでその性能はさらに高まりそう。
テーマカラーにブルーを採用したモデルのほか、ピレリのロゴにちなんだイエローモデルとレッドモデルも展開されます。
カーボンムーブメントでジュネーブ・シール取得に挑む
今年のロジェ・デュブイの挑戦はムーブメントにカーボンを使ってのジュネーブ・シール取得。まだ正式な認証は受けていないそうですが、地板やブリッジ、トゥールビヨンのアッパーキャリッジに多層カーボンを採用しながら、ジュネーブ・シールの基準を満たす仕上げが施されています。
軽量なカーボンをキャリッジに使うことで省エネルギー化も実現。フライング トゥールビヨン スケルトンCal.RD509SQのパワーリザーブは90時間となりました。
ケースにも多層カーボンを使用。強化レッドラッカー処理との組み合わせや、ムーブメントのハニカムパターンにより、非常にユニークなフェイスに仕上げています。
今後はエクスカリバーを強化
ロジェ・デュブイにはパルジョンやオマージュなどもありますが、やはり期待してしまうのはエクスカリバー。すでに昨年発表された非ジュネーブ・シールのオートマティックモデルや、今年のエクスカリバー スパイダー オートマティック スケルトンなど、どんどんラインナップが強化されている通り、今後しばらくはエクスカリバーが主役になりそう。ピレリ以外の異業種とのコラボレーションも気になるところです。