2019年カルティエ新作レビュー / カルティエが正常進化と名機復活で世界を席巻
今年のSIHHで際立っていたのが、カルティエという声をよく耳にします。同社シンボルであり、世界初の男性用腕時計である「サントス」に新作が生まれたこと、現実的な価格帯のクオーツモデルも登場するなど、実に購買欲をそそられるラインナップです。いま一度、今年の新作を振り返りましょう!!
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絶好調サントスが昨年に続いてヒット確実な逸品をリリース
今年のカルティエは、昨年にアップデートされたサントス ドゥ カルティエのバリエーション拡充がメイントピックス。クロノグラフは、改良された自社製1904-CH MCキャリバーを搭載。9時側にボタンを備えることで、見事なシンメトリーデザインを実現させました。これらの新作には、新世代機の特徴「クィックスイッチ」システムにより、1本の時計にストラップ2本を標準セットとする構成が引き続き適用されています。
そして、大ヒット確実と目されるのが、新型クオーツムーブメントを搭載したサントス デュモンです。シンボリックな角型ケースの持つエレガンスを7.3㎜スリムかつシンプルにまとめ、手の届きやすい価格も実現。約6年間駆動と手間要らずなので、男女を問わず人気が出ること間違いなしでしょう。
時計好きにとっては、カルティエのなかで2つ目に歴史の長いシェイプであるトノーウォッチの再登場が嬉しい話題。一方、女性にもベニュワールが発売されるという嬉しいニュースも届いています。今年のSIHHは、カルティエだけでもサプライズが満載でした。
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進化型クオーツによって初代サントスの衝撃が再び!!
どんな状況でも完璧なシルエットを貫いてきた、飛行家アルベルト・サントス=デュモンに由来するシリーズの最新作。1904年のオリジナルモデルのエレガンスを受け継ぐ、厚さ7.3㎜のスリムなスクエアケースに、約6年間のバッテリー寿命を実現した進化型クオーツを搭載。縦43.5×横31.4㎜。30m防水
記録測定のために作られた新機構搭載のクロノグラフ
自動巻きCal.1904-CH MCを搭載したクロノグラフ仕様。9時側にクロノグラフのスタート/ストップ用ボタンを設け、リセットはリューズで行います。付属する2種類のストラップは、独自のインターチェンジャブル方式で簡単に付け替えが可能。縦51.3×横43.3㎜(厚さ12.5㎜)。100m防水
闇夜で表情を変えるミステリアスなスケルトン
インデックスの役割も果たすブリッジにスーパールミノバを塗布した一本。夜の空を制するためにアルベルト・サントス=デュモンが考えた、パリの街並みに固定されたスポットライトを頼りに飛行するアイデアを表現しました。縦47.5×横39.8㎜(厚さ9.1㎜)のADLC加工したSSケース。100m防水。手巻き
湾曲ケースと完全に調和したスケルトンキャリバーを搭載
1906年に登場した偉大なモデルのトノーシェイプを現代に継承。手首に沿うように湾曲するケースに合わせて設計された手巻きCal.9919 MCが、2つの異なる時間帯を示します。世界限定100本(個別番号入り)。18KPGケース。縦52.4×横29.8㎜(厚さ11.9㎜)。30m防水
【SURPRISE!!】
独創的シェイプのベニュワール!
仏語で「バスタブ」を意味するベニュワールは、1912年に誕生。今年はエポックメイキングな1958年のムードが、往年の形状・サイズ感を保ったクオーツで登場することとなりました!
超個性派のパンテール ウォッチに新作!!
細かな格子に彩色ガラスとマザー・オブ・パール、ダイヤモンドをあしらい、パンテールを正面から描いた芸術的作品。ルガールとは“凝視”の意味で、目の夜光が暗闇で光る。世界限定30本。直径36㎜(厚さ9.1㎜)の18KYGケース。30m防水。自動巻き
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