150年以上の歴史を誇る老舗であり、スイス時計界屈指の実直な時計作りの名手である「IWC(インターナショナル・ウォッチ・カンパニー)」は、昨年、業界最長レベルとなる“8年保証”の付与を宣言した。これは自社製品に対する自信の表れのひとつといえる。もちろん2020年も魅力的なニューモデルの発売を控えており、先日その一部を拝見できる機会を得たためここでレポートする。
IWCのシンボリックなコレクションが大型リニューアル
2020年、センセーショナルな新作を発表したブランドのひとつがIWCで、フラッグシップコレクション「ポルトギーゼ」の大規模なモデルチェンジが実施された。とはいえ、代を重ねても受け継いできた伝統のデザインは引き継がれており、そのなかで確実なブラッシュアップを果たしている。ここでは自動巻きの注目2モデルをピックアップする。
元祖ポルトギーゼの源流を汲む――「ポルトギーゼ・オートマティック 40」
ポルトギーゼのラインナップに新たに加えられたのが、スモールセコンドを6時位置に備える「ポルトギーゼ・オートマティック 40」である。1930年代に開発されたポルトギーゼRef.325を復刻させた本機は、まさに“ザ・クラシックドレスウオッチ”を体現する逸品。とりわけレッドゴールドモデルは、シルバーメッキダイアル上のアラビア数字インデックスと時分針もレッドゴールド製で、アクセントとしてブルースチール針を際立たせたデザインが秀逸だ。ステンレススチールモデルももちろん美しいが、ワンランク上の品格を求めるならばレッドゴールドモデルを推薦したい。
7日巻きパワーリザーブモデルも健在――「ポルトギーゼ・オートマティック」
横並びで7日間ぶんのパワーリザーブ表示(3時位置)とスモールセコンド(9時位置)を配する、美しいシンメトリーダイアルが特徴の自動巻きモデルには、新たなカラーが加えられた。それがIWCではめずらしいバーガンディ。控えめなデザインと艶やかなアクセントカラーの融合が、既存バリエーションとは異なる雰囲気を生み出すことに繋がった。こちらもミニッツトラック、アプライドインデックス、細身のリーフ針のポルトギーゼ王道のディテールを備えている。なお、18Kレッドゴールドケースにブルーダイアルをセットした“ブティックエディション”も新加入となる。
次回は、クロノグラフの2020年新作を紹介予定。乞うご期待。
問い合わせ先:IWC TEL.0120-05-1868
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