【SIHH2018速報】ジラール・ペルゴは新生ロレアートのコレクション拡充と新感覚の複雑時計に活路を見出す
数年前までは角形の「ヴィンテージ1945」と丸形の「1966」が、ジラール・ペルゴのフラッグシップコレクションでした。これに新しく加わったのが、昨年にレギュラー化した1975年モデルの復刻版「ロレアート」のコレクション。34mm〜45mmまで4サイズあり、それぞれ色違い、素材違いのバリエーション展開も豊富に揃えた一挙34型を揃えてのデビューでした。2018年の国際高級腕時計展(SIHH)で発表した新作も、やはり話題の中心はロレアートです。
ロレアート42mm クロノグラフ
昨年発表の新生ロレアートに早くも加わったのが、このクロノグラフ仕様。クルー・ド・パリ装飾が施されたアイコニックな文字盤はシルバー、ブラック、ダークブルーのカラーが揃います。
18Kピンクゴールドケースもありますが、ロレアートのクロノグラフの注目はやはりステンレススチールケース。通常の高級時計には306Lと呼ばれる素材が使われますが、本機ではよりグレードの高いとされる904Lを使っているそうです。
裏蓋はクローズドのためムーブメントは見られませんが、代わりに自動巻きクロノグラフでありながら厚みを12.01mmにまで抑えつつ100mの防水性能も確保しています。
バンドは、ブレスレット仕様、またはアリゲーター仕様(ゴールドケースはアリゲーター仕様のみ)。写真は42mmですが、3針モデルでよく売れているという38mmのサイズも同じバリエーションで展開されます。こちらは価格が15万円ほど違うので、クロノグラフでも38mmが人気になりそうです。
ロレアート 42mm セラミック
今年は、ロレアートの3針モデルのバリエーションも拡充されました。そのハイライトが、セラミックをケースに使った本機。カラーはブラックとホワイトがあり、それぞれブレスレットまたはラバーストラップのバリエーションが揃います。もちろん42mmと38mmの複数サイズでの展開。こちらはシースルーバックとなっています。
クラシック ブリッジ 40mm
非コンプリケーションにも伝統のデザインを使うというテーマのもと、ロレアートとともに昨年から新しくコレクション化した「ブリッジ」からは、クラシックデザインのオープンワークダイアルの時計が登場しました。
文字盤の中央とテンプの支持にゴールド ブリッジを使い、ジラール・ペルゴらしいデザインが楽しめます。搭載するのは新開発のCal.GP08600-0001。このモデルにも45mmのサイズ違いがあり、そちらはGP08600-0002を搭載しています。
ミニッツリピーター トライアクシャル トゥールビヨン
ジラール・ペルゴは、コンプリケーションウオッチ製造の名手でもあります。その同社が手がけた最新の複雑時計がコチラ。
ミニッツリピーターの機構を文字盤側に組む手法は以前から使っていますが、これに3軸トゥールビヨンを組み合わせ、時間は文字盤の左右で時間と分を独立表示するという、まさに精緻なメカニズムを鑑賞するための時計となっています。
驚くべきはその軽さ。サイズは特大ですが、ストラップを含めても重さは68gを切るそうです。
ジラール・ペルゴ https://www.girard-perregaux.com/