【試着レビュー付き】宇宙を飛んだ初のスイスウオッチ「ブライトリング ナビタイマー コスモノート」が限定362本で復活

今年2022年は、NASA(アメリカ航空宇宙局)の宇宙船・オーロラ7の打ち上げから60周年にあたる。この宇宙ミッションは1983年公開の映画『ライトスタッフ』で描かれたことでも知られ、時計ファンの間では偉業を支えた時計として、ユニークな24時間表示ダイアルを備える【ブライトリング(BREITLING)】の「ナビタイマー コスモノート」が語り継がれている。これに敬意を表し、先日、60周年の節目に最先端の技術を投入したニューモデル「ナビタイマー B02 クロノグラフ 41 コスモノートが発表された。

名作ナビタイマーを発展させた独創的なスペースウオッチ

 

1960年代、ブライトリングのナビタイマーは誰もが認めるパイロットウオッチとしてすでに君臨していた。その後、冷戦構造の時代背景もあって関心事が“空”から“宇宙”へと移り変わっていった。同時に時計界でも宇宙開発競争が勃発。オメガやホイヤーといった名立たるブランドが世界初の宇宙飛行士用腕時計を目指し、開発に励んでいた。ブライトリングもこれに参戦。パイロットウオッチ作りのノウハウがあったブライトリングが、“宇宙を飛んだ初のスイス製腕時計”を生むことに繋がったのは言うまでもない。

左が1962年製のナビタイマー コスモノート。右が限定のニューモデル

 

宇宙飛行士がじきじきに24時間表示の必要性を説いた

1962年5月24日、NASAの宇宙飛行士スコット・カーペンターがマーキュリー・アトラス7号の計画で「ナビタイマー コスモノート」(当時はモデル名のないプロトタイプだった)を着用した。地球を3周し、正式に“宇宙を飛んだ初のスイス製腕時計”となったわけだ。このマスターピースがカーペンターの個人的なオーダーに応えたスペシャルウオッチだったことも、特別感を与える理由となっている。彼が求めたのは、空軍パイロットとして活躍していた頃に目にしたアイコニックな航空時計=ナビタイマーに、昼と夜の区別ができない宇宙でもその認識ができるよう、24時間表示を追加するというものだった。完成したこのスペシャルオーダーモデルは宇宙へと運ばれ、ミッションの成功を支えたのだった。

右は、実際にスコット・カーペンターが宇宙へ携行した1962年製ナビタイマー コスモノート

 

あれから60年の2022年5月24日、ブライトリングはカーペンターが宇宙で使ったオリジナルのナビタイマー コスモノートを初めて公開した。そして現代版のトリビュートモデル「ナビタイマー B02 クロノグラフ 41 コスモノートを発表。宇宙船が地球を周回した数の“3”と、有人宇宙飛行の重要な一歩を踏み出した歴史的な“62”年を記念して、シリアルナンバー付きの限定362本が特別にリリースされる。

手巻き「キャリバーB02」を搭載。ブリッジには、「Carpenter(カーペンター)」、「Aurora 7(オーロラ7号)」、「3 orbits around the Earth(地球3周)」の文字と、NASA初の有人宇宙飛行に選ばれた7人の宇宙飛行士からなるオリジナルグループ名「Mercury 7(マーキュリー7)」がエングレービングされている

 

新作「ナビタイマー B02 クロノグラフ 41 コスモノートは、24時間表示を備えるブラックダイアルに合わせて、ブラックのアリゲーターストラップまたは7連のステンレススチール製ブレスレットが選べる。ダイアルにモデル名「NAVITIMER COSMONAUTE」が印されていないのは、オリジナルモデルを忠実に再現しているためだ。

一方でディテールのブラッシュアップに対するこだわりも凄まじく、エレガントな41mmのステンレススチールケース、高貴なプラチナ製のベゼル、そして限定モデルらしくシリアルナンバーをケースバックに刻印。搭載ムーブメントも最新仕様で、オリジナルモデル同様の手巻き式の「キャリバーB02」を採用。ブリッジに記念のエングレービングが施されている。

ブライトリング「ナビタイマー B02 クロノグラフ 41 コスモノート Ref.PB02301A1B1A1 139万1500円/手巻きムーブメント(自社製Cal.B02)、毎時2万8800振動、約70時間パワーリザーブ。ステンレススチールケース(シースルーバック)&ブレスレット、プラチナベゼル、ドーム型両面無反射コーティング済みサファイアクリスタル風防。直径41mm、厚さ13mm。3気圧防水。世界限定362本

 

問い合わせ先:ブライトリング・ジャパン TEL.0120-105-707 https://www.breitling.com/jp-ja/

Text/WATCHNAVI編集部