ジャック・マイヨールの腕にも!? 名作中の名作と称された初代イルカ・クジラモデル【G-SHOCK列伝13】

国際イルカ・クジラ会議記念限定モデル、通称“イルクジ”は、現在も続くG-SHOCK屈指の超人気シリーズ。その初代モデルは、ブラックボディとイエローストラップを組み合わせたデザイン性の高さが絶賛されました。

斬新なイエロー&ブラックの絶妙なデザイン

国際イルカ・クジラ会議は、イルカとクジラとの関わりと理解を深め、環境問題について話し合う国際フォーラム。1994年4月、日本で第4回会議が開催されたのを記念して、初代イルクジが誕生しました。

それまでG-SHOCKといえば、オールブラックが主流でした。イエローやブルー、グリーンもありましたが、どれもが単色で、ロゴに採用してバリエーションを付ける程度だったのです。

しかし、初代イルクジは違いました。ロゴとストラップはイエローに、ボディとストラップ留めはブラックにコーディネートされ、ストラップには黒いイルカマークが跳ねています。“デザイン的に、ここまで完成されたモデルは存在しない”、G-SHOCKフリークの多くが、そう評価しました。

第4回イルカ・クジラ会議のプレゼンターとして来日した人々の中に、ジャック・マイヨールがいました。彼は人類で初めて素潜り100m越えの世界記録を達成した人物であり、映画『グレートブルー』のモデルでもあります。江の島フォーラムでイルカとの生活を楽しげに語るマイヨールの腕には、オメガではなく初代イルクジが光り輝いていました。

 

初代イルクジ DW-6100DW-9

1994年4月、第4回国際イルカ・クジラ会議の日本開催を記念した限定プレミアムモデル。G-SHOCK初の温度センサー内蔵モデルであるDW-6100をベースに、ブラックボディ&イエローストラップでドレスアップ。ノベルティとして、イルカの形をしたアクセサリー(サーフボードと同じ樹脂製)が付属していました。