人気ブランドの理解が10倍深まる最新&主力ムーブメント徹底ガイド【カール F. ブヘラ】
ケースやダイアルのデザイン・素材など、時計の魅力を決定する要素は数多く存在するが、時計ファンならその心臓部であるムーブメントに注目したいもの。そこで、本特集では人気ブランドについて、[ムーブメント概要=全体像][基幹=主力ムーブメント][最新&注目のムーブメント]について詳細を解説。時計内部の知識が深まれば時計の真価もさらに理解できるはず。今回はカール F. ブヘラをピックアップ!
カール F. ブヘラ(CARL F. BUCHERER)
ペリフェラル技術を軸に各種複雑機構に進化&展開
リングを外周部で回転させるペリフェラル式自動巻きローターを、2008年に世界で初めて実用化に成功(自社製Cal.CFB A1000)。以降もこのペリフェラル技術の熟成と応用を重ね、2018年にはトゥールビヨン、2021年にはミニッツリピータにもペリフェラル方式を採用した自社製ムーブメントを開発している。
基幹ムーブメント
Cal.CFB A2000は、2016年発表のペリフェラルローター搭載の自動巻き第2世代。パワーリザーブ55時間。Cal.CFB T3000は自動巻きローターだけでなくフローティングトゥールビヨン(宙に浮いているかのように見える)機構にもペリフェラル技術を応用したハイコンプリムーブメントだ(2018年発表)。パワーリザーブ65時間。
注目の最新ムーブメント
ペリフェラル初代のCal.CFB A1000から、精度調整をフリースプラング式に変更するなどメンテナンスの利便性を向上したCal.CFB A2000。それをベースにビッグデイトとパワーリザーブ表示機能を追加した自社製ムーブメント。パワーリザーブ55時間。
搭載モデル「マネロ ペリフェラル ビッグデイト」
問い合わせ先:スイスプライムブランズ TEL.03-6226-4650
https://www.carl-f-bucherer.com/
◎本記事は『ウオッチナビ 2022 Summer Vol.86』より抜粋・編集しています。