【レイモンド・ウェイル】「フリーランサー」の最新作はシンプルフェイスのクロノグラフ
【レイモンド・ウェイル(RAYMOND WEIL)】からブランドのフラッグシップ、「フリーランサー」の新作が登場。新開発の自動巻きムーブメント「キャリバーRW5030」を搭載し、ブランド初となる日付け表示のないクロノグラフとなっている。価格は56万6500円(税込)。
シンメトリー文字盤を特徴とする新型「フリーランサー」
1976年の創業以来、レイモンド・ウェイルは“ミュージック&アート”をテーマとしたコレクションを数多く発表してきた。その中で2007年登場の「フリーランサー」は、音楽家が新しい曲を真っ白な五線譜に書くように、自分の運命を自ら選択したいと願う男性に敬意を表したフラッグシップ。クラシックとモダンが調和した都会的なデザインが魅力で、新作は新開発の自動巻きムーブメントである「キャリバーRW5030」を搭載し、ブランド初史上初となる日付け表示のないクロノグラフとなっている。
最大の見所は、日付表示がないことで実現した美しいシンメトリーの文字盤で、サブダイアル、バーインデックスが左右対称で配される均整の取れたデザインは完璧。文字盤はホワイトを基調としているが、アプライド仕様のパネルに配したブランドロゴ、分目盛りとサブダイアル外周はブラックでカラーリング。タキメーター表示付きの傷がつきにくいセラミック製ベゼルもブラックとすることで、メリハリの効いた“白黒”のコントラストを作り出している。
ギヨシェの技法を取り入れた秀逸な文字盤デザイン
文字盤には、高級時計の証とされるギヨシェの技法を取り入れ、外周にカタツムリの殻のような同心円状の模様(スネイル)をあしらい、高級感と立体感を演出。ギヨシェは、光を乱反射させて視認性を向上させる役割も果たしており、見た目だけでなく実用性にも優れた装飾となる。暗所における視認性を高めるため、文字盤のインデックスのみならず、時針、分針、秒針にもホワイトスーパールミノバが塗布されている。
43.5mm径のラウンドケースには、ステンレススチール製の5連ブレスをセット。シンプルな文字盤との相性を考えると、3連ブレスでもフィットしそうだが、5連ブレスを採用したことで、スポーティなイメージが強く強調された印象だ。5連ブレスはサテン仕上げとポリッシュ仕上げが組み合わせおり、異なる光の反射のコントラストも楽しめる。裏蓋はシースルーバック仕様で、56時間のパワーリザーブを有する新開発ムーブメントのCal.RW5030を鑑賞可能。時計を裏に返せば、ムーブメントの精緻なパーツが連動して、時を刻む姿を眺めることができる。
今回、発表された「フリーランサー」は、販売価格も50万円台で「手に届く高級時計」をブランドミッションに掲げるレイモンド・ウェイルらしい良心的な設定も、本機の魅力のひとつとして推しておきたい。
レイモンド・ウェイル「フリーランサー」 Ref.7741-ST1-30021 56万6500円/自動巻き(Ref.RW5030)、毎時2万8800振動、56時間パワーリザーブ。ステンレススチールケース&ブレスレット。直径43.5mm、厚さ13.7mm。100m防水。
問い合わせ先:ジーエムインターナショナル TEL.03-5828-9080 https://raymond-weil.jp ※価格はすべて記事公開時点の税込価格です。
Text/三宅裕丈