“クロノグラフが最も美しく見える時計”をテーマとするモデルにダウンサイジング仕様が仲間入り
スイスの高級時計ブランド【ルイ・モネ(LOUIS MOINET)】から、クロノグラフ「メモリス」の最新モデルが発表された。従来の46mm径から小型化し、40mm径へとリデザインを遂げた「メモリス スピリット」の価格は594万円(税込)。
クロノグラフが主役となる「メモリス スピリット」
偉大な時計師ルイ・モネが、世界初のクロノグラフを発明したのは1816年のこと。彼への敬意を込めて誕生した同名ブランドが、その偉業から200周年を迎えた2016年に、“クロノグラフが最も美しく見える時計”をコンセプトに掲げて「メモリス」を発表した。クロノグラフをデザインの主役とするため、旧知のムーブメントメーカーであるコンセプト社に協力を要請し、文字盤側にクロノグラフ機構を集約したオリジナルムーブメントを開発。計311ものパーツから構成されるこの特別なキャリバーを46mm径ケースに搭載することで、クロノグラフの審美性と機能性を高次元で融合したオンリーワンのタイムピースを完成させたのである。今回発表された新作「メモリス スピリット」は、この「メモリス」を40mm径にリデザインしたモデルである。
「メモリス スピリット」が搭載するキャリバーLM84は、表側(文字盤側)にクロノグラフ機構を構成する147個のパーツ、裏側に自動巻き機構を構成する164個のパーツを使用。「メモリス」と同じ311パーツのまま、ケース径を6mm縮小するためにインナーベゼルを新開発して横幅のスリム化に成功した。このインナーベゼルは、クリアなサファイアクリスタルと目盛りが記された山型リングと二重構造になっている。さらに、サファイアクリスタル風防をドーム型にし、インナーベゼルとの間にスペースを設けることで、視認性を確保。また、どの角度からでも時計の機構が見やすいように設計されており、クロノグラフの複雑なメカニズムを思うがままに鑑賞できる。高級クロノグラフに採用例が多いコラムホイールを採用しており、プッシャーの操作性、動作の安定性や耐久性にも優れ、その回転も見ることが可能だ。
本機は、文字盤のインナーベゼルとインダイアルを鮮やかなブルーでデザインし、アクセントカラーとしてクロノグラフ針やインダイアルの針にレッドを配色している。メカニカルなフェイスデザインと巧みな色使いの調和もならではの魅力といえる。時計全体のフォルムには、空気の流れをコントロールするエアロダイナミクス(空気力学)の技術を用い、触り心地と装着感を向上させた。ケース素材はグレード5チタンで、ラグは内部をくり抜いたオープンワーク仕様にすることで、わずか18gという驚きの軽さを実現している。ストラップは使うほどに味わいが増すルイジアナアリゲーター製だ。
クロノグラフ愛好家は必見!!
ルイ・モネが持つクロノグラフへの愛情を、卓越した技術とアイデアで表現した「メモリス スピリット」。偉大な時計師ルイ・モネが現代に生きていたらきっとこんな時計を作っていたのだろう、との想像に至るユニークで現実的なサイズのクロノグラフが誕生した。
ルイ・モネ「メモリス スピリット」 Ref.LM-84.20.20 594万円/自動巻き(Cal.LM84)、毎時2万8800振動、48時間パワーリザーブ。グレード5チタンケース、ルイジアナアリゲーターレザーストラップ、ドーム型サファイアクリスタル(両面無反射加工)。直径40.7mm、厚さ17.92mm。50m防水。
問い合わせ先:ジーエムインターナショナル TEL.03-5828-9080 https://www.louismoinet.com/
Text/三宅裕丈