【H.モーザー】“サケ”をイメージしたフュメダイアル「ストリームライナー・センターセコンド スモークサーモン」が登場

スイスを拠点とする独立系ブランド【H.モーザー(H. MOSER & CIE.)】が、ケース&ブレスレットの一体型フォルムを特徴とする「ストリームライナー・センターセコンド」コレクションの最新作を発表。新開発のスモークサーモンカラーのフュメ文字盤を採用した「ストリームライナー・センターセコンド スモークサーモン」が一年間のみ限定生産され、価格は312万4000円(税込)。2023年夏に発売予定。

スモークサーモンのフュメダイアルを新開発

「ストリームライナー・センターセコンド」はネーミング、デザインともに1900年代前半に活躍した高速列車、ストリームライナーをルーツとする独創性あふれるコレクションだ。今回、発表されたスモークサーモンフュメ文字盤を用いた「ストリームライナー・センターセコンド スモークサーモン」は、2020年発表のグリーンフュメ文字盤採用の「ストリームライナー・センターセコンド マトリックスグリーン」以来、3年振りの新作となる。

本機の開発にあたり、H.モーザーはスモークサーモンという名のまったく新しいフュメダイアルを作成。ピンクとブラウンの中間色のようなくすみ感のある色合いとなり、文字盤の中心部から周辺に向かい色が濃くなるグラデーション仕上げとすることで、ヴィンテージライクな表情を作り上げた。このスモークサーモンという新カラーへのこだわりについて、ブランドのCEO、エドゥアルド・メイランは、次のように語る。「今回の新作は、いわゆるアトランティックサーモン、ラテン語でいう「Salmo salar(タイセイヨウサケ)」ではなく、希少な「Oncorhynchus kisutch(ギンザケ)」から着想を得たものです。自然に成熟させた後、ヒマラヤ山脈の斜面で採れるハーブを混ぜ込んだオイルで毎日マッサージされ、エサはピンクフラミンゴが部分的に消化した甲殻類のみです。そしてスコッチウィスキーを使った秘伝のレシピで一匹ずつスモークされます。この方法によって仕上げられる他にはない色味の身が、H.モーザーの新しいダイアルのインスピレーションの源となりました」。このユニークなアイデアから生まれたスモークサーモン文字盤には、グリフェ仕上げによる垂直方向の筋目が施されており、光の当たる角度によって表情が大きく変化。どれだけ眺めていても飽きを感じさせない美しい仕上がりとなっている。

ケースとブレスレットが一体した流線型ボディ

この個性ある文字盤がセットされるのが、40mm径のステンレススチール製クッションケースだ。高速列車、ストリームライナーの流線型ボディから着想を得ており、ケースとブレスレットが一体化するように設計。わずかにドーム型のサファイアガラスを採用し、ブレスレットを装着するラグを設けないことで滑らかな曲線フォルムを実現している。この独特の形状により、素材のステンレススチールも有機的な質感が強調された印象だ。ケース表面にはブラシ仕上げとポリッシュ仕上げが交互に施され、側面はサテン仕上げとすることで、文字盤と同じく腕の角度によって異なる光の魅惑的な融合を演出。時針と分針には、スーパルミノバを注入した革新的なセラミック化合物であるグロボライトのインサートが埋め込まれているため、暗所においても優れた視認性を確保している。

完全自社製となるキャリバーHMC 200を搭載

「ストリームライナー・センターセコンド スモークサーモン」は、H.モーザーがノイハウゼンの自社工場で開発から設計、製造、組み立てまで行った完全自社製となる機械式ムーブメント、キャリバーHMC 200を搭載。系列会社のプレシジョン・エンジニアリングが開発した調速機構を搭載し、約3日間のロングパワーリザーブ性能を備えたハイスペックムーブメントだ。ダブルストライプの装飾やエングレービングなどが施された大型ローターなど仕上げも素晴らしく、サファイアケースバックからその姿を心ゆくまで鑑賞できる。

H.モーザー「ストリームライナー・センターセコンド スモークサーモン」 Ref.6200-1207 312万4000円/自動巻き(Cal.HMC 200)、毎時2万1600振動、約72時間パワーリザーブ。ステンレススチールケース(シースルーバック)&ブレスレット。直径40mm、厚さ12.1mm。12気圧防水。2023年夏発売予定。

 

問い合わせ先:エグゼス TEL.03-6274-6120 https://www.h-moser.com/ja/ ※価格はすべて記事公開時点の税込価格です。

Text/三宅裕丈