1970年代のアイコンウオッチをモダナイズしたカーボン製「ティソ シデラル」が誕生
1853年創業の老舗ウオッチブランド【ティソ(Tissot)】がニューコレクションを発表した。1970年代を代表する名機「シデラル S」を現代的に再解釈した新作「ティソ シデラル」は3型のラインナップで、価格は各14万4100円(税込)。2023年7月21日(金)発売予定。
「シデラル S」のリバイバルとなる「ティソ シデラル」
「ティソ シデラル」は、ブランドの1970年代を代表するアイコンモデル「シデラル S」のリバイバルとなる。「シデラル」というネーミングは、星や宇宙を意味し、1969年に軽量かつ頑丈なスタイルを持った世界初のグラスファイバー製の時計として初代モデルが誕生。自動巻き、超耐水性、耐衝撃性といった高精度の腕時計としての特性をすべて備えた「シデラル」は、ファッションや流行に敏感な人達やスポーツ愛好家から支持を集め、1971年にはシリーズのシグネチャーエレメントとなるイエローラバーストラップと革新的なクリップシステムを採用した「シデラル S」が登場した。ティソはこのシデラルのヴィンテージの世界観に最先端の素材を融合させることで、現代的なタイムピースとして新たに甦らせた。
フォージドカーボンを採用したケース
「ティソ シデラル」のケース素材には、通常のカーボンより強靭かつ軽量で、耐久性と耐摩耗性に優れるとともに、大理石のようなマーブル模様を持つフォージドカーボンを採用。これは、初代モデルが伝統を打ち破る時計として構想され、軽量性、革新性、弾力性に優れたグラスファイバーをケース素材に用いたことへのオマージュとなる。このタフネスケースに、ダイバーズとレガッタの目盛りが刻まれたブラックPVDの逆回転防止ベゼルをセット。さらにグリーンとレッドのレガッタカウントダウンゲージ、2カラーで描かれるミニッツトラックが配されたカラフルな文字盤によって、個性溢れる外観に仕上がっている。標準装備となるラバーストラップにはパンチング加工が施され、独自のクリップシステムを搭載。この従来のバックルとは一線を画すユニークなデザインは、ティソのクリエイティブなデザインへのこだわりを反映したものとなる。ラバーストラップは交換可能で、オプションのグリーン、オレンジ、ブラックのストラップへと付け替えできる点も、本機の魅力のひとつとなる。
80時間のパワーリザーブを誇るパワーマティック80
「ティソ シデラル」は、プロユースともいえる30気圧(300m)の防水性能をはじめ、文字盤3時位置の日付表示、スーパールミノバコーティングのインデックスなど機能性は申し分ない。ムーブメントには80時間のパワーリザーブを誇る自動巻きキャリバー、パワーマティック80を採用しており、3日間着用しなくても正確な時刻表示が可能となっている。裏蓋はシースルー仕様となるため、時計を裏返せば新型スケルトンローターを搭載したムーブメントの姿がいつでも鑑賞可能だ。「ティソ シデラル」はイエロー、レッド、ブルーの色鮮やかな3色を展開。文字盤のミニッツトラックとラバーストラップの配色が異なり、カラーリングでそれぞれのキャラクターをしっかりと確立。購入時、どのカラーをチョイスするかは、大いに悩むところだろう。
ティソ「ティソ シデラル」 (左)Ref.T145.407.97.057.01 (中)Ref.T145.407.97.057.00 (右)Ref.T145.407.97.057.02 各14万4100円/自動巻き(Cal.パワーマティック80)、80時間パワーリザーブ。フォージドカーボン&ステンレススチールケース(シースルーバック)、ラバーストラップ、ドーム型サファイアクリスタル風防(傷防止加工無反射加工)。直径41mm、厚さ14.4mm。30気圧防水。2023年7月21日(金)発売予定。
問い合わせ先:ティソ TEL.03-6427-0366 https://www.tissotwatches.com/ja-jp/ ※価格は記事公開時点の税込価格です。
Text/三宅裕丈