【タグ・ホイヤー】オークションで落札額8万ドルを記録した伝説的なクロノグラフ「スキッパー」が復活
世界的な知名度と人気を誇るウオッチブランド【タグ・ホイヤー(TAG HEUER)】からフラッグシップ「タグ・ホイヤー カレラ」の最新モデルが登場。1960~1980年代にかけてヨットマンたちに愛されたクロノグラフの復刻となる「タグ・ホイヤー カレラ スキッパー」が発売となり、価格は84万7000円(税込)。
伝説的なクロノグラフ「スキッパー」が40年振りに復活
新たにタグ・ホイヤーのラインナップに加わった「タグ・ホイヤー カレラ スキッパー」は、1968年のオリジナルモデル誕生から1983年の生産終了まで、プロからアマチュアまで多くのヨットマンたちに愛された伝説的なクロノグラフの復刻モデルとなる。オリジナルの「スキッパー」はヨットレースの最高峰、アメリカズカップの1967年大会を4戦全勝で制したイントレピッド号の快挙を讃えて制作されたクロノグラフで、レガッタでスタートラインを通過するまでの15分間をさらに5分単位に3分割したカウントダウン機能を持つ15分計のサブダイアルを特徴としていた。この3分割された5分は異なるカラーでデザインされ、オレンジ色は5分の残り時間をクルーに警告する色、グリーンはヨットの索具を表現する色、ライトグリーンはイントレピッド号のデッキの色を再現。今回の復刻にあたり、シグネチャーともいえるこのサブダイアルのデザインは健在で、「タグ・ホイヤー カレラ スキッパー」の独自性とデザイン性を高める特別なディテールとなっている。
3色で構成れる15分計レガッタカウンター
「タグ・ホイヤー カレラ スキッパー」のメインダイアルには、「タグ・ホイヤー カレラ」を象徴する深みのあるブルーを採用。文字盤の9時位置には、このブルーと際立つコントラストを描く、“SKIPPER”の文字が記されたイントレピッド・ティールブルーの12時間計カウンター、3時位置にはイントレピッド・ティール、ラグーングリーン、レガッタオレンジの3色でカラーリングされた15分計レガッタカウンターをレイアウトする。秒針の鮮やかなブライトオレンジもアクセントとして効いており、レトロとモダンが融合したルックスが本機最大の魅力となっている。本機は39mm径のカレラのために開発された、ドーム型のサファイアクリスタルを特徴とするグラスボックスケースを採用。ベゼルを設けず、グラスボックスがケースの縁までカバーし、ダイアルはフランジのカーブに沿うようにレイアウトされるため、より広い角度で情報が読み取りやすくなっている。このグラスボックスの採用は、実用性からのチョイスだけでなく、後期の「スキッパー」は「オータヴィア」のケースを使用していたが、製造初期では、「カレラ」のケースを使用していたことが理由となっている。
39mmのラウンドケースには、タグ・ホイヤーの自社製となる双方向巻きムーブメント、TH20-06を搭載。約80時間のロングパワーリザーブを確保しており、週末から腕時計を三日間外していても、週明けにはすぐに利用でき利便性抜群。ストラップは高級感と耐久性を合わせ持つテキスタイルストラップがセットされており、文字盤カラーと呼応するブルーのカラーリングも本機の魅力のひとつだ。
「タグ・ホイヤー カレラ スキッパー」はレギュラー展開
実は「スキッパー」の復刻は今回が初でなく、2017年に1968年のオリジナルモデルに敬意を表したモデルが125本限定で発売されている。この時は瞬く間に完売となり、熱心な時計ファンの間で「スキッパー」人気が高まったことから、オークションでオリジナルモデルに8万ドルもの高値がついた。この復刻第二弾となる「タグ・ホイヤー カレラ スキッパー」は限定生産でなく、レギュラーモデルとして展開。多くのユーザーにとって嬉しいニュースといえるだろう。
タグ・ホイヤー「タグ・ホイヤー カレラ スキッパー」 Ref.CBS2213.FN6002 84万7000円/自動巻き(Cal.TH20-06)、毎時2万8800振動、80時間パワーリザーブ。ステンレススチールケース(シースルーバック)、ブルーファブリックストラップ。サファイアクリスタル風防。直径39 mm。10気圧防水。
問い合わせ先:LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン タグ・ホイヤー TEL.03-5635-7054 https://www.tagheuer.com/jp/ja/ ※価格は記事公開時点の税込価格です。
Text/三宅裕丈