2023年新作時計を振り返る【オリス】大深度の水圧に耐える特殊チタンケースに自社ムーブメントを搭載したダイバーズウオッチなど

昨年、スイスで開催された「ジュネーブ・ウオッチ・デイズ」(世界最大の時計見本市である「ウォッチズ&ワンダーズ」に継ぐ規模で開催)を、ウオッチナビは現在取材を行った。これをもとに、本エキシビションで特に印象に残った【オリス(ORIS)】に焦点を当て、2023年ニューモデルを振り返る。

自社キャリバーや新機能で時計界にトレンドを創出

 

世界的なメジャーブランドに加えてマイクロブランドが多数集まる「ジュネーブ・ウオッチ・デイズ」でオリスの主役を張ったのが、ダイバーズウオッチ「アクイス」である。機械式最高峰の防水性能を達成した「アクイスプロ 4000m」に度肝を抜かれ、自社製造の自動巻きムーブメントを含める技術力の高さに感心。その一方、「アクイス」固有の短いラグや丸っこいケース、波模様の文字盤の愛らしいデザインも印象に残った。

個性あるダイバーズウオッチなら「アクイス」が最良の選択肢


オリス「アクイスプロ 4000m」 Ref.01 400 7777 7155-Set 80万3000円

直径49.5mmのタフなチタンケースに10mm厚のサファイアクリスタル風防を組み合わせ、オリス史上最高となる400気圧防水を実現したダイバーズ「アクイス」。特許取得の安全ロック機構付き逆回転防止ベゼルや飽和潜水対応バルブ、120時間パワーリザーブのキャリバー400など、プロフェッショナル仕様のスペックを備える。

スペック:自動巻き(自社製Cal.Oris 400)、毎時2万8800振動、120時間パワーリザーブ。チタンケース、ラバーストラップ、ミニッツスケール付きセラミックトップリング、サファイアクリスタル風防(内面無反射コーティング)。直径49.5mm。400気圧防水。

 

「ブレスネット」との初のコラボレーションモデル「オリス×ブレスネット」は、オリスが取り組む海洋環境保全を喚起する一本。文字盤が廃漁網のアップサイクルとは想像できないほど表現豊かな色艶で、一見の価値ありだ。こうしたユニークな取り組みも、オリスの強みとなっている。

万華鏡のような柄の文字盤の元素材は廃漁網!!


オリス「オリス×ブレスネット」 Ref.01 733 7730 4137-07 8 24 05PEB 38万5000円

海洋投棄または廃棄された漁網からアクセサリーを生み出すドイツの社会企業「ブレスネット」とのコラボダイバーズ。ネットから作られた文字盤は万華鏡のような美しさで、ふたつとして同じパターンがない。43.5mm径または36.5mm径の2サイズ展開。

スペック:自動巻き(Cal.Oris 733/SW200-1ベース)、毎時2万8800振動、38時間パワーリザーブ。ステンレススチールケース(シースルーバック)&ブレスレット、サファイアクリスタル風防(内面無反射コーティング)。直径43.5mm。30気圧防水。

 

シンプルかつ美しいシルエットの新たなドレスウオッチ


オリス「アートリエS」 (右)Ref.01 733 7762 4054-07 5 20 69FC (左)Ref.01 733 7762 4057-07 5 20 70FC 各31万9000円

アートリエのニューモデルは、時刻表示に特化したミニマルかつエイジレスな意匠が魅力。小振りな38mm径ケースはピュアなラウンドフォルムで、スリムなベゼルと広い文字盤を備える。

スペック:自動巻き(Cal.Oris 733/SW200-1ベース)、毎時2万8800振動、38時間パワーリザーブ。ステンレススチールケース(シースルーバック)、レザーストラップ、サファイアクリスタル風防(内面無反射コーティング)。直径38mm。3気圧防水。

 

問い合わせ先:オリスジャパン TEL.03-6260-6876 https://www.oris.ch/jp-JP/ ※価格は記事公開時点の税込価格です。本記事は『ウオッチナビ Vol.92』より抜粋・編集しています。

Text/山口祐也(WATCHNAVI編集部)