2023年新作時計を振り返る【ジラール・ペルゴ】マテリアル開発も積極的に行い先進的な機能とデザインを獲得した「ロレアート」
昨年、スイスで開催された「ジュネーブ・ウオッチ・デイズ」(世界最大の時計見本市である「ウォッチズ&ワンダーズ」に継ぐ規模で開催)を、ウオッチナビは現在取材を行った。これをもとに、本エキシビションで特に印象に残った【ジラール・ペルゴ(GIRARD-PERREGAUX)】に焦点を当て、2023年ニューモデルを振り返る。
新開発素材が生み出したロレアートの未来像
近年急激に需要が高まった代表作にジラール・ペルゴのロレアートがある。「ジュネーブ・ウオッチ・デイズ」では、そんな人気シリーズのニューモデルとして「ロレアート アブソルート クロノグラフ 8Tech」が発表され、注目を集めた。
ロレアートといえば1975年のファーストモデル以来、設計から組み立て、キャリバーの生産に至るまで、製造の多くを自社で行っている。その伝統を守り開発された本機は、カーボンとチタンを結合したシートを350層も重ね、これをオクタゴン型に削り出したケースを採用。機能面でもデザイン面でも優れるこの素材により、未来のロレアートを暗示するモデルが生まれたのだった。
ダマスカス鋼に似た模様のカーボン×チタン複合素材を採用
ジラール・ペルゴ「ロレアート アブソルート クロノグラフ 8Tech」 Ref.81060-41-3222-1CX 352万円
ロレアートのアイコニックな八角形ケースと新技術に挑戦する意気込みから「8Tech」と命名。カーボンとチタンから成る複合素材ケースは、スチールの1/5以下の質量でありながら同等の強度を実現している。
スペック:自動巻き(自社製Cal.GP03300-1058)、毎時2万8800振動、46時間パワーリザーブ。カーボン+チタンコンポジットケース(シースルーバック)、ラバーストラップ。直径44mm、厚さ15.15mm。10気圧防水。
問い合わせ先:ソーウインド ジャパン TEL.03-5211-1791 https://www.girard-perregaux.com/jp_jp/ ※価格は記事公開時点の税込価格です。本記事は『ウオッチナビ Vol.92』より抜粋・編集しています。
Text/山口祐也(WATCHNAVI編集部)