SDGsに積極的に取り組む【ブライトリング】が新たに2つのパートナーシップを締結

2024年に創業140周年を迎えた名門ウオッチブランド【ブライトリング(BREITLING)】がSDGs(持続可能な開発目標)の新たな取り組みを発表。大気中のCO2(二酸化炭素)を除去する技術を開発した企業のクライムワークス(Climeworks)との提携を結び、さらに環境に配慮した飛行機による史上初の世界一周無着陸ゼロエミッション飛行を目指すプロジェクト「Climate Impuse」とのパートナーシップを締結した。

(左)クライムワークスの共同創業者クリストフ・ゲバルト氏(右)ブライトリングのジョージ・カーンCEO

CO₂除去技術を開発したクライムワークス

ブライトリングは、大気中のCO2を除去するDAC(直接空気回収技術)の開発企業、クライムワークス(Climeworks)と提携を結んだ。SDGsを促進するブライトリングは、時計業界のなかでもいち早くクライムワークスの二酸化炭素除去の技術を採用しており、同社の新たなサービスのクライムワークス ソリューションズ(ClimeworksSolutions)の最初の顧客にもなっている。このクライムワークス ソリューションズは、空気中のCO2回収のためのさまざまな工学的ソリューション及び自然を活用した解決策を揃えており、ブライトリングがすでに取り組んでいる排出量削減に向けての戦略をサポートするものとなる。

CO2削減に取り組むブライトリング

今回の提携について、ブライトリングのジョージ・カーンCEOは、「クライムワークスは、我々が『Squad on a Mission to do Better(より良い行動を使命とするスクワッド)』として具体的な行動を起こすうえで、欠くことのできないパートナーです。当社の影響の及ぶ範囲で気候変動に立ち向かうことは、世界規模でのネットゼロ達成を目指す重要な足がかりとなるでしょう」とコメント。さらにブランドのサステイナビリティ担当グローバルディレクター、アウレリア・フィゲロアは、「当社はクライムワークス ソリューションズの優れた炭素回収ポートフォリオから恩恵を受けクライムワークスは当社の支援により先駆的かつ必要不可欠な技術の拡大スピードを加速する。つまり、これは本当の意味でのパートナーシップなのです。今回のパートナーシップにより当社は、CO2回収量を数千トンから数百万トン、そして数億トンに拡大するという、クライムワークスの重要な使命の一翼を担うことになるのです」と語っている。

持続可能な未来を目指すための重要な一歩

近年、ブライトリングは地球環境を守るための貢献活動に力を入れており、プロダクツに100%リサイクルPET製のウオッチボックス、トレーサブルゴールド、ラボグロウンダイヤモンドなどを使用しているのは、熱心な時計愛好家であれば周知の事実であろう。あまり表に出ていない活動だが、気候、水、生物多様性に貢献する地域プロジェクトを行う企業への共同出資も実施している。気候変動対策においても非常に積極的で、同社のCO2削減ロードマップはSBTi(科学的目標設定イニシアチブ)によって検証され、ネットゼロ基準を達成。さらに、2032年までにパリ協定の目標に沿った絶対的な排出量削減を目指して活動も続けている。今回のクライムワークスとの提携により、ブライトリングはネットゼロに向けた取り組みを加速させ、持続可能な未来を目指すための重要な一歩となりそうだ。

プロジェクト「Climate Impuse」の支援も発表

 

ブライトリングは、探検家、精神科医、そしてクリーンテクノロジーのパイオニアとしても知られるベルトラン・ピカールの最新プロジェクト「Climate Impuse」とのパートナーシップ締結も発表した。「Climate Impulse」は水素を動力源とした飛行機による史上初の世界一周無着陸ゼロエミッション飛行を目指す歴史的なチャレンジだ。飛行期間は9日間と想定され、同プロジェクトが成功すれば、気候変動の解決策に大きな影響を与えるといわれている。ベルトラン・ピカールは長年、ブランドのアンバサダーを務めており、1999年に達成した気球(ブライトリング オービター3)による初の無着陸世界一周飛行もブライトリングがサポート。今回のパートナーシップ締結によって、「Climate Impulse」をブライトリングが継続的に支援することになる。

 

問い合わせ先:ブライトリング・ジャパン TEL.0120-105-707 https://www.breitling.com/jp-ja/

Text/三宅裕丈