カルティエが日本にブティックをオープンしてから半世紀を記念する【『結 MUSUBI』展 ― 美と芸術をめぐる対話】 7月28日まで東京・上野で開催
1847年にパリで創業され、世界屈指のジュエラーとして現在も名を馳せる【カルティエ(CARTIER)】は、世界初の紳士用腕時計「サントス」を開発したことでも知られている。そのような歴史的価値のあるマスターピースを数々輩出しているが、その中でも日本と関係の深いコレクションやアートを集め、展示する「カルティエと日本 半世紀のあゆみ 『結 MUSUBI』展 ― 美と芸術をめぐる対話」が、東京国立博物館 表慶館(東京・上野)にて2024年7月28日(日)まで開催中。本イベントは、カルティエ現代美術財団と日本のアーティストによる芸術作品も揃えられた貴重な機会となっている。
村上隆氏や横尾忠則氏、北野武氏ら15名のアーティストの作品とともにレアなコレクションを展示
イギリス国王エドワード7世から「王の宝石商、宝石商の王」と評価されるなど、カルティエはすでに20世紀初頭にはステータスシンボルであった。愛用者に世界の王族やセレブリティが名を連ね、時代を超えてその格式を高めてきたが、日本との縁は深く、歴史もある。現在、上野の東京国立博物館 表慶館で開催中の「カルティエと日本 半世紀のあゆみ 『結 MUSUBI』展 ― 美と芸術をめぐる対話」は、まさにカルティエと日本の“絆”を表現したユニークな展覧会。カルティエが日本に最初のブティックを開いてから50年を記念するイベントとなっている。
本イベントは表慶館右翼側では、カルティエのアーカイブピース、プライベートコレクション、さらには所蔵文書などを通して、カルティエと日本文化の対話を浮き彫りとすることをテーマとしている。注目は、世界初の紳士用腕時計「サントス」の生みの親でもあるルイ・カルティエ(カルティエ3代目当主)の時代から今日に至るまで、カルティエの作品に日本がいかに影響を与えたかがわかる展示内容。加えて、1988年以降に日本で開催されてきたカルティエに関する展覧会を振り返りながら、老舗メゾンが持つ最高峰の技術や美の追求を170点を超える展示を通して知ることができる。
さらに表慶館左翼側では、カルティエ現代美術財団と縁のある松井えり菜氏、村上隆氏、横尾忠則氏による絵画。荒木経惟氏、川内倫子氏、森山大道氏による写真。束芋氏、宮島達男氏によるインスタレーション。さらに北野武氏、杉本博司氏、中川幸夫氏、三宅一生氏らのアートも展示している。珠玉のカルティエコレクションだけでなく、これら日本のアートシーンを牽引する芸術作品にも出会えるとあって、多くの人々が楽しめるイベントとなっている。
「カルティエと日本 半世紀のあゆみ 『結 MUSUBI』展 ― 美と芸術をめぐる対話」開催概要
会場:東京国立博物館 表慶館(東京都台東区上野公園13-9)
日程:2024年6月12日(水)~2024年7月28日(日)
休館日:月曜、7月16日(火)。ただし、7月15日(月)は開館。
開館時間:9:30~17:00(金・土曜は19:00まで。各日の入館は閉館30分前まで)
料金:当日券=一般1,500円、大学生1,200円(高校生以下、障がい者とその介護者1名は無料。入館の際に学生証、障がい者手帳などの提示が必須)
主催:東京国立博物館、カルティエ 特別協力:カルティエ現代美術財団 後援:在日フランス大使館、アンスティチュ・フランセ日本
問い合わせ先:東京国立近代美術館 TEL.050-5541-8600(ハローダイヤル)
https://www.tnm.jp/modules/r_event/index.php?controller=dtl&cid=5&id=11080
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Text/山口祐也(WATCHNAVI編集部)