NEWタンブールの新作ウオッチはステンレススチールから貴金属ケースまで巧みな素材使いで魅せる
【ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)】のウオッチコレクションを語るうえでやはりタンブールは外せない。2023年にリニューアルされたタンブールの新作は、ステンレススチールから貴金属まで、幅広いラインナップが展開されている。最新事情を改めてチェックしよう。
他にはない個性を持つ台形ウオッチの新境地
2002年、ルイ・ヴィトンは太鼓を模した台形ケースを特徴とする「タンブール」を発表し、高級時計市場へ本格参入した。それからメゾンは、「ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトン」設立を筆頭とする大規模な投資を行いながら、驚くべき速度で技術を向上。いまやスイスを代表するハイブランドと互角以上の実力を有するウオッチメーカーへと発展を遂げた。その事実を最も明確にアピールしたモデルこそ、2023年にリニューアルした新世代「タンブール」である。
ボリューム感が特徴でもあった従来までの台形ケースは、独創のフォルムをそのままに新型で8.3mmへと一気にスリム化。新設計のブレスレットはラグを持たず、ケース底部からシームレスに連結する設計によって安定したフィット感をもたらした。仕上げの異なる3種の盤面を合わせたダイアルには、アプライドインデックスやゴールドの針、スモールセコンドのアズラージュ仕上げなど、わずかな空間に語り尽くせないほどの立体造形が広がっている。文字盤6時側には「FAB.EN SUISSE」と表記。12時側の「LOUIS VUITTON PARIS」と合わせて、スイスの伝統に則った時計作りをパリ発祥のメゾンが手がけたことを誇示している。
その内部にはル・セルクル・ド・オルロジェと共同開発した自動巻きキャリバーLFT023を搭載。これは、新型「エスカル」にも搭載される次世代を担う旗艦ムーブだ。毎時2万8800振動し、パワーリザーブは50時間。ジュネーブにある検査機関によってISO 3159クロノメーター規格の認証を受けた高精度仕様で、スペック値での日差は-4秒から+6秒を誇る。このように機械のスペックが同様ならば、選ぶ基準はやはり外装となるだろう。
色彩の違いで再発見する奥深い造形美
NEWタンブールフルコレクションを紹介
ルイ・ヴィトン「タンブール オトマティック」 Ref.W1YG10 804万1000円
18Kイエローゴールドで登場した新型タンブール。厚さ8.3mmとは思えないほど立体的に作り込まれた文字盤にもケースと同色を取り入れ、全体が調和したデザインに仕上げている。ベゼルのレリーフロゴも凝った意匠。フル18KYG仕様は、針も同素材で統一した。ホワイトの文字盤をセットすることで、素材の輝きが際立つ。リューズトップにはLVロゴを刻印する。
ルイ・ヴィトン「タンブール オトマティック」 Ref.W1PG10 804万1000円
フル18Kローズゴールド(RG)仕様は、ブラウンの文字盤との組み合わせでシックな印象に。22KRG製マイクロローターともマッチしている。
ルイ・ヴィトン「タンブール オトマティック」 Ref.W1SP10 410万3000円
針やインデックスを含む随所に18Kローズゴールドを取り入れた、ステンレススチールとのコンビ仕様。タンブールの外装設計が色の違いでより強調される。
ルイ・ヴィトン「タンブール オトマティック」 Ref.W1ST20 284万9000円
ゴールドに先駆けて発表されたステンレススチールケースモデルのブルーダイアル版。あらゆる仕上げや形状が詰まった文字盤は、カラーダイアルでも見応え十分。
ルイ・ヴィトン「タンブール オトマティック」 Ref.W1ST10 284万9000円
ステンレススチールケースにグレーのダイアルを合わせた王道の一本。針やインデックスはホワイトゴールド製。針と数字に蓄光処理を施し、視認性に配慮。
共通スペック:自動巻き(LFT023)、毎時2万8800振動、50時間パワーリザーブ。サファイアクリスタル風防(反射防止加工)。直径40mm。厚さ8.3mm。5気圧防水。
問い合わせ先:ルイ・ヴィトン カスタマーサービス TEL.0120-00-1854 https://jp.louisvuitton.com ※価格は記事公開時点の税込価格です。
Text/WATCHNAVI編集部