ウオッチナビ編集部が選ぶコンパクトケースでカラバリ豊富なモデル3選
40mm以下の小径コンパクトケースで、カラーバリエーションが豊富なモデルをテーマに、【ブライトリング(BREITLING)】、【ロンジン(LONGINES)】、【キングセイコー(KING SEIKO)】の最新モデルをピックアップした。
38mm径になったエンデュランス プロ
1970年代、ファッションに敏感なアスリートに向けて「ブライトリング スプリント」が製作された。その現代版となるのが、「エンデュランス プロ」だ。最新作は、かつての「スプリント」のデザインを継承。一方、外装にはチタンの約3分の1、ステンレスチールの約6分の1という軽量で頑丈な「ブライトライト®」を採用。このブライトリングの独自素材は、非磁性、熱安定性、低刺激性、耐傷性、耐牽引性、耐腐食性など、多くのメリットを持っている。
リューズに施したラバー加工とカラーを備えたラバーストラップは、リューズとインナーベゼルリングにマッチする5つのカラーバリエーションを展開。既存の44mmモデルも、ラバーストラップのデザインを刷新し、4色から選ぶことができる。両サイズとも、針とオーバーサイズの数字にはスーパールミノバ®が塗布され、薄暗い場所でも明るく発光し時刻が読み取りやすい。
搭載されるムーブメントは、温度補正機能付きスーパークォーツ™で、44mmモデルにはブライトリング キャリバー 82、38mmモデルには小ぶりのキャリバー 83が搭載されている。どちらも一般的なクオーツと比べて10倍の精度を持ち、COSC認定クロノメーターを取得。高精度での1/10秒単位のインターバル計測に加え、心拍数計測も可能だ。
ブライトリング「エンデュランス プロ 38」 Ref.X83310281B1S1 46万2000円/クオーツ(Cal.ブライトリング 83)。ブライトライトⓇケース、ラバーストラップ。サファイアクリスタル風防。直径38mm、厚さ12.1mm。質量50.6g。10気圧防水。
問い合わせ先:ブライトリング・ジャパン TEL.0120-105-707 https://www.breitling.com/jp-ja/
コレクション誕生70周年を記念する新作モデル
今年で誕生70周年となる「コンクエスト」コレクションから発表された新作は、多彩なカラーと素材で展開される30mm径モデルと40mm径モデルの2型。いずれもブランドの伝統的な美学と現代的なエレガンスが見事に調和しており、フォーマルからカジュアルまであらゆる場面で着用できるモデルとなっている。
34mm径の3針モデルの見どころはワントーンカラーのコンビネーションと仕上げの良いラウンドケースの優美なコンビネーション。文字盤には美しいカッティングが施されたシルバーのアプライド・インデックスをセットし、6時位置に日付表示をレイアウト。3時、9時、12時位置と時分針にスーパールミノバ®を施し、暗所においてもスムーズな時刻の読み取りを可能にしている。また、「コンクエスト」の象徴的なディテールでもある文字盤外側のサークル装飾をあしらうことで、シンプルでありながら個性のある表情を演出。ダイアルバリエーションは、爽やかな青空を思わせるクリアなブルー、ミントのようなフレッシュなグリーン、華やかさいっぱいのピンク、都会的なサンレイシルバーの4つの文字盤カラーがラインナップする。
外装は、ポリッシュとサテンの2つの仕上げを交互に施したステンレススチール製ケース、ベゼルにローズゴールドのキャップとローズゴールドのリューズを備えたバイマテリアル製ケースを用意。バンドはケースと調和するステンレススチール製ブレスレット、文字盤カラーと揃えたカラフルなラバーストラップの2種類で展開される。なお、ラバーストラップタイプはマイクロアジャスト機能を備えており、暑い日や腕がむくんだ時でもサイズ調節が簡単にできることも、本機の隠れた魅力といえる。
ロンジン「コンクエスト」 Ref.L3.430.4.92.6 32万1200円/自動巻き(Cal.L888)、毎時2万5200振動、約72時間パワーリザーブ。ステンレススチールケース(シースルーバック)&ブレスレット。直径34mm、厚さ10.90mm。10気圧防水。
問い合わせ先:ロンジン/スウォッチ グループ ジャパン TEL.03-6254-7350 https://www.longines.com/jp/
アイビールックを彷彿とさせるカラーダイアル
2022年のブランド復活から続く“KSK”シリーズに、シンプルな3針ダイアルの3モデルが登場。ケースサイズは、キングセイコーの現行モデルで最小の36.1mm径。鏡面とヘアラインに磨き分けることで、コンパクトでありながら、“KSK”シリーズの特徴である稜線の際立つシャープなケースに仕上げた。
1950年代のアメリカ東海岸に端を発し、キングセイコーが誕生した60年代に日本でも独自の発展を遂げたアイビールック。そのアイビールックを彩ったレジメンタルタイのアクセントカラーであるアイビーグリーン、オックスフォードシャツの象徴的なカラーであるサックスブルー、アイビールックを個性的に際立たせるラガーシャツやスウィングトップなどで好まれたバーガンディの3色をラインナップ。さらに、アイビーグリーンとバーガンディの2モデルには、ゴールドの秒針を採用し、腕元にトラッドな印象を添えている。また、時分針とインデックスには、エイジングカラーのルミブライトを施した。サックスブルーのモデルは、時分針のルミブライトに白を採用し、爽やかさの中に気品が漂う配色を採用した。
ブレスレットには、ダブルレバー式の簡易着脱レバーを採用。高級感と腕への心地よいフィット感だけなく、レザーストラップにも交換しやすい。別売りの10種類のレザーストラップを組み合わせることで、お気に入りの1本を作ることができる。自動巻きムーブメント キャリバー6R51を搭載し、パワーリザーブ3日間(約72時間)を実現した。
キングセイコー「KSK キャリバー6R51モデル」 Ref.SDKS027 24万2000円/自動巻き(Cal.6R51)、毎時2万1600振動、72時間パワーリザーブ。ステンレススチールケース&ブレスレット。サファイアクリスタル風防。直径36.1mm、厚さ11.6mm。10気圧防水。
問い合わせ先:セイコーウオッチお客様相談室 TEL.0120-061-012 https://www.seikowatches.com/ ※価格は記事公開時点の税込価格です。
Text/平野翔太(WN編集部)