ローズゴールドカラーでケースや文字盤を統一したエレガントなトゥールビヨンウオッチが登場

2023年に復活を遂げたウオッチブランド【ダニエル・ロート(DANIEL ROTH)】が最新コレクションを発表。18Kローズゴールド5Nをケース&文字盤に用いたトゥールビヨン搭載モデル「トゥールビヨン ローズゴールド」が発売となる。

©LOUIS VUITTON

18Kローズゴールド5N製のケース&文字盤

 

ダニエル·ロートは、2024年8月に開催されたジュネーブ・ウオッチ・デイズ 2024にて、最新作となる「トゥールビヨン ローズゴールド」を発表した。2023年に20本限定で発売されたイエローゴールドの「トゥールビヨン スースクリプション」に続く新作となる。

ダニエル・ロートが手掛けた初の大型トゥールビヨン搭載モデル「トゥールビヨン C187」からインスピレーションを受けた「トゥールビヨン ローズゴールド」は、18Kローズゴールド5Nのケースとギヨシェ加工が施された同素材の文字盤を組み合わせたタイムピースだ。エレガントかつ洗練された雰囲気を醸し出す、この“ピンク・オン・ピンク”の配色は時計愛好家たちに根強い人気を誇るスタイルである。ブランドのアーティスティック・ディレクターであるマチュー・エジは、このカラーリングについて「ローズゴールドは豊かで鮮やか、そして印象的な貴金属で、モダンな外観でありながら、クラシカルなウオッチメイキングで広く使われている。同時に、ローズゴールドのダイアルとローズゴールドのケースの組み合わせは、ダニエル・ロートを特徴付ける独特でエレガントな美学の一例」と語る。

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トゥールビヨンを引き立てるダブルエリプス型ケース

「トゥールビヨン ローズゴールド」のケースは、ダニエル・ロートが1988年にデザインした象徴的なダブルエリプス型を採用。四角と円が組み合わさったこの独特なフォルムは、扇型の3段式秒表示に縁取られ、6時位置に配されたトゥールビヨンを引き立てるために設計されており、ケース全体の滑らかな曲線と手首にフィットするようなエルゴノミクスなデザインが特徴だ。文字盤には、先に述べたように18K5Nローズゴールドが採用され、手作業による繊細なギヨシェ加工が施されている。このギヨシェ加工は「トゥールビヨン スースクリプション」と同様に、カリ・ヴティライネンの名高いギヨシェ彫りアトリエとのコラボレーションによって制作されたもので、手動式の直線エンジン旋盤を使い、垂直に一本ずつ丁寧に彫り上げられている。目盛りやアプライドインデックスはスターリングシルバー製となり、すべてのマーキングはブラックラッカーでプリントすることで表情にメリハリを演出。さらに、ブラックコーティングが施されたステンレススチール製の針が文字盤の一体感を高めた印象だ。

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サファイアケースバック越しには、本機を駆動させる手巻きムーブメントのキャリバーDR001をじっくりと鑑賞可能。同ムーブメントはラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトンで一から設計・製造され、約80時間というロングパワーリザーブを実現。文字盤のギョーシェ装飾と呼応するように、ブリッジには縦方向のストライプをデザインし、さらにトゥールビヨンを動かすホイールは、ブラックポリッシュ加工された曲線的なスチール製のブリッジで支えるように設計。ホイールのピボットジュエルは、ムーブメント内の3つのゴールドシャトンのひとつに収納され、細部にわたる洗練とこだわりが感じられる仕上がりとなっている。

2023年に劇的な復活を遂げて以来、ダニエル・ロートはまだ本数は少ないながら、ウオッチメイキングの芸術性を表現したタイムピースを発表している。本機も細部にわたるこだわりと卓越した仕上がりが秀逸で、往年の時計ファンにとっては垂涎の一品といえるだろう。

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ダニエル・ロート「トゥールビヨン ローズゴールド」 Ref.DAAD01A1 手巻き(Cal.DR001)、毎時2万1600振動、80時間パワーリザーブ。18Kローズゴールドケース(シースルーバック)、カーフレザーストラップ。サファイアクリスタル風防(反射防止加工)。縦38.6×横35.5mm、厚さ9.2mm。3気圧防水。

 

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Text/三宅裕丈