ウオッチナビ編集部が選ぶ300m防水を誇るハイスペッククロノグラフ3選

クロノグラフ機能と300m防水を備えるハイスペックウオッチをテーマに、【ボール ウォッチ(BALL WATCH)】、【オリス(ORIS)】、【エドックス(EDOX)】の新作モデルをピックアップした。

ブルーインパルスとのコラボモデル

鉄道時計由来の精度、視認性、耐久性に優れるボール ウオッチのタイムピースにおいて、最もタフで先進技術や特許技術が用いられているコレクションが「エンジニア ハイドロカーボン」である。そのようなプロフェッショナル仕様のクロノグラフをベースに、今年創設70周年を迎えた航空自衛隊を称える日本限定モデル「エンジニア ハイドロカーボン ブルーインパルス」が登場。本機は、航空自衛隊のパイロットの技量や運用能力を示す存在であり、6機編成でアクロバット飛行を披露するブルーインパルスにフィーチャーした特別モデルとなっている。文字盤9時位置のスモールセコンドに、大空を優雅に舞うフォーメーション飛行をモチーフとするシンボルマークをレイアウト。ねじ込み式のケースバックには、JASDF(航空自衛隊)のマークをレリーフしている。

なお「エンジニア ハイドロカーボン ブルーインパルス」には、外装素材違いの2種類のバリエーションがラインナップされている。ひとつがスタンダードなステンレススチールモデルで、耐傷性に優れるブラックセラミックのベゼルトップリングをセット。もう一方が軽量かつサビに強いチタンモデルで、こちらのベゼルはステンレススチール製である。ブレスレットの素材も異なり、前者はオールステンレススチール、後者はステンレススチール+チタンのコンビネーション設計だ。他にもメタル表面の仕上げに違いがあるものの、いずれも高精度なBALLキャリバー RR1402を搭載したクロノグラフや、ねじ込み式プッシュボタンを用いた300m防水、日付・曜日のカレンダー表示、計20個以上の自発光型マイクロ・ガスライト、安全な逆回転防止ベゼル、硬質なサファイアガラスの風防、特許取得のセーフティーロック・クラウンシステム、高さ1.5mからの自由落下に耐えうる7500Gsの耐衝撃性、1400ニュートン(約140kg)の力に耐えるフォールディングバックル(両側エクステンション付き)といった装備は共通の仕様となっている。

ボールウォッチ「エンジニア ハイドロカーボン ブルーインパルス(ステンレススチールモデル) Ref.DC2278A-C-S1J-BK 48万4000円/自動巻き(BALLキャリバー RR1402)。ステンレススチールケース&ブレスレット、逆回転防止機能付セラミックトップベゼル、反射防止処理済サファイアガラス風防。直径43.5mm、厚さ17.9mm、質量253g。30気圧防水。日本限定70本。

 

問い合わせ先:ボール ウォッチ・ジャパン TEL.03-3221-7807 https://www.ballwatch.co.jp/

 

「BMW M モータースポーツ」の世界観を時計全体で表現

エドックスは、数々のラリー選手権の最高峰の大会で公式計時を担当し、「ザウバーF1チーム」のプレミアムパートナーに就任するなど、モータースポーツとの関わりを大切にしてきた。この度、創業140周年を記念し、「BMW M モータースポーツ」と共同で開発した新たな限定タイムピースが誕生した。1972年に発売した「スポーツマン クロノグラフ」に着想を得て開発。1970年代に流行したレトロフューチャーなデザインのトノー型ケースやドーム型風防、非円形のバイコンパックスはベースモデルを踏襲しつつ、約62時間のパワーリザーブを備える新型の自動巻きムーブメントを搭載。ダイバーズウオッチの先駆者として培ってきた技術を発揮し、ベースモデルの4気圧防水から30気圧防水へとスペックアップしている。

3時位置の30分積算計を「BMW M モータースポーツ」のシンボルカラーでデザイン。ブルーは「BMW」、レッドはモータースポーツ、そしてパープルはその融合を表している。モータースポーツのドライバーがレースシーンで着用することを想定し、視認性の高いダイアルにストップウオッチ機能であるクロノグラフ、フランジに平均時速を測定できるタキメーターを搭載。レースの激しさを意味するレッドのクロノグラフ秒針により、ひと目で経過時間を読み取ることが可能です。また、レーシンググローブを着用したままでも操作しやすいよう、プッシュボタンを大きめに設計している。穴から熱を逃がし通気性を高めるパンチング仕様のブラウンレザーストラップも付属する。

エドックス「クロノラリー スポーツマン クロノグラフ」 Ref.08202-3BU-BUIN 71万5000円/自動巻き(Cal.EDOX082 SW510 BH b)、毎時2万8800振動、約62時間パワーリザーブ。ステンレススチールケース(シースルーバック)、ブレスレット(ブラウンレザーストラップが付属)。ドーム型サファイアクリスタル風防(無反射加工)。直径41mm、厚さ16.8mm。30気圧防水。世界限定600本。

 

問い合わせ先:ジーエムインターナショナル TEL.03-5828-9080 https://corumwatch.jp/

 

クロノグラフの実用性とモダンなデザインを両立

機械式時計の醍醐味のひとつに、複雑なメカニズムがある。歯車やゼンマイ、レバーといった微細なパーツから構成されるムーブメントが時を刻むが、これと同時にタイム計測機能を備えるクロノグラフはまさにメカ好きのロマンを詰め込んだジャンルの腕時計といえる。オリスも古くからクロノグラフを輩出してきたブランドで、最新作にあたる「アクイスデイト クロノグラフ」は、先にリニューアルされた「アクイスデイト」をベースモデルとして採用。サンレイ加工を施したブルーグラデーションの文字盤に、メカニカルな3カウンターを横配列で備えるフェイスデザインが爽やかな印象を与える一本だ。

海での着用からデイリーユースまで幅広くカバーし、人間工学に基づいた快適な装着感を実現する設計、そしてエレガントな外観を兼ね備え、実用性を重視するオリスらしいこだわりが貫かれた機能美あふれる本機は、信頼あるスイスのムーブメント専門メーカーのセリタ社が製造した「キャリバーSW510」をベースとする「キャリバー771-1」を搭載。メカニカルなデザインや計時機能が、所有する喜びを与えてくれる一本となっている。

さらに洗練された新生「アクイスデイト」をベースに、3時(30分積算計)・6時(12時間積算計)・9時位置(スモールセコンド)にカウンターを配したブルーカラーの機械式クロノグラフ。個性あるフォルムの高耐水性ラウンドケースに、ブルーセラミックインサートにミニッツスケールを配した逆回転防止ベゼル、テーパードシルエットのブレスレットを組み合わせる。ファセットカットのアワーマーカーと針に蓄光材を塗布。6時位置にカレンダー表示。

オリス「アクイスデイト クロノグラフ」 Ref.01 771 7793 4155-07 8 23 01PEB 74万8000円/自動巻き(Cal.771-1)、毎時2万8800振動、62時間パワーリザーブ。ステンレススチール(シースルーバック)&ブレスレット、両面ドーム型サファイアクリスタル風防(内面無反射加工)。直径43.5mm。30気圧防水。

 

問い合わせ先:オリスジャパン TEL.03-6260-6876 https://www.oris.ch/ja-JP ※価格は記事公開時点の税込価格です。限定モデルは完売の可能性があります。

Text/平野翔太(WN編集部)