ウオッチナビ編集部が選ぶ機械式時計ユーザーのための休日クオーツウオッチ3選

休日に着ける時計は、着用へのストレスを減らすために軽量で、機械式のように止まることなく、時刻合わせが不要なクオーツがおすすめ。機械式時計ユーザーに向けて、休日に着けたいリラックス感のある軽量クオーツウオッチをテーマに【スウォッチ(SWATCH)】、【G-SHOCK】、【LACOSTE(ラコステ)】の新作モデルをピックアップした。

月と地球の両方を文字盤内にセットした特殊文字盤

スウォッチの新しいレギュラーモデルは、ムーンフェイズだけでなく、アースフェイズも搭載した時計史上初の仕様となる。天文学者ガリレオ・ガリレイの名言「それでも地球は動いている」からインスピレーションを得て、スウォッチならではの遊び心を加え、「それでも地球と月は動いている!」と大胆に宣言している。2時位置のサブダイアルにはムーンフェイズがセットされ、月の周期に基づいてその姿を変化させる。北半球と南半球を再現した2つの月の円盤とマスクを通じて、動きの観察が可能だ。一方、スウォッチが特許を取得したアースフェイズは、文字盤の10時位置に配置され、月から見た地球の動きを鑑賞できる。青い惑星の多様性と美しさを讃えるデザインで、海、森林、砂漠、雲が鮮やかに表現されている。特に海は紫外線に反応してブルーに発光するUVインクでコーティングされ、遊び心のあるギミックになっている。月が地球と向き合うこの印象的な眺めを際立たせるため、月面のクレーターは精巧なデジタルプリントで表現されている。また、文字盤には月の塵を彷彿とさせる独特な粒状加工が施され、月面の質感を忠実に再現している。

ムーンフェイズは地球から見た月の見え方を、アースフェイズは月から見た地球の見え方をそれぞれ表示する。両者のサイクルは同じく29.5日だが、その動きは逆方向である。地球から「満月」が見える時、月からは「新地球」が観測され、「新月」が見える時には「満地球」が現れる。このため、アースフェイズはムーンフェイズとは逆方向の反時計回りに回転する。この仕組みは、一部の高級時計に搭載されているレトログラードを再解釈したものである。アースフェイズを搭載したこの美しい時計の制作にあたり、スウォッチは月から見た地球の視点からインスピレーションを得ている。

スウォッチが特許を取得したバイオセラミック。この革新的な素材は、3分の2をセラミック、3分の1をヒマシ油由来のバイオ素材で構成し、独自の配合技術によって生まれた。バイオセラミック製のベゼルには、ブラックのタキメータースケールとライトグレーのマーカーが施されており、さらにクロノグラフ機能も搭載している。「バイオセラミック ムーンスウォッチ ミッション トゥー アースフェイズ」は、ケースバックに独自のミッションステートメントが刻まれており、文字盤とリューズにはOMEGA X SWATCHのロゴがあしらわれている。裏蓋には月が描かれており、さらに人類で初めて月面に降り立ったニール・アームストロングの足跡が刻まれている。さらに、非対称デザインのケースや「ドットオーバー90」の有名なタキメーター機能など、最初に月面に降り立った時計であるオメガのスピードマスター ムーンウォッチのディテールを備えている点も時計好きに刺さっているポイントといえる。新作「バイオセラミック ムーンスウォッチ ミッション トゥー アースフェイズ」は、世界中の厳選されたスウォッチストアで購入でき、1日1店舗につき1本まで購入可能となる。レギュラーモデルのため、運が良ければ手に入れることができるはずだ。

スウォッチ「バイオセラミック ムーンスウォッチ ミッション トゥー アースフェイズ」 Ref.SO33M700 4万7300円/クオーツ。バイオセラミックケース、ベルクロストラップ。直径42mm、厚さ13.25mm。3気圧防水。

 

問い合わせ先:スウォッチ コール TEL.0570-004-007 https://www.swatch.com/ja-jp/home

 

モデルごとに異なる仕様の柴犬がチャーミング

G-SHOCKのアイデンティティであるNEVER GIVEUPの精神と、気迫や威厳をもつといわれている柴犬のイメージが共通していることから、今回のモチーフになった。ベースモデルにはG-SHOCKのアイコニックなモデルである、定番デジタルのDW-5600、三つ目のDW-6900、ビッグケースのGA-100を採用した。

今作は、犬の毛色から、黒柴(DW-5600SHB)、白柴(DW-6900SHB)、赤柴(GA-100SHB)をイメージし、各モデルのデザインに落とし込み柴犬の魅力を表現した。柴犬のシルエットや顔のイラストを文字盤、バックライト、遊環、裏蓋に採用。また二色成形バンドにより、バンドの裏側を白色にすることで柴犬のお腹を表現している。

赤柴をイメージしたブラウンベゼルに同色のバンドを採用。バンドは二色成形バンドとなっており、裏面は犬のお腹側をイメージしたオフホワイトになっている。フェイス全体で柴犬の顔をイメージし、液晶や時分針を目や鼻に見立て、ギミックのある仕上がり。12時位置の小針や裏蓋、遊環にも柴犬のシルエットがデザインされている。また、日本古来の犬種である柴犬にちなんで日本製となっている。パッケージもカモフラージュ柄の柴犬をあしらった特別仕様。日本の時計ブランドG-SHOCKと日本を代表する犬である柴犬とのコラボレーションは、G-SHOCKのファンだけでなく、柴犬好きにも楽しめる1本に仕上がった。

G-SHOCK「GA-100SHB-5AJR」 2万2000円/クオーツ。樹脂ケース&バンド。縦55.0×横51.2mm。厚さ16.9mm。20気圧防水。

 

問い合わせ先:カシオ計算機 お客様相談室 TEL.0120-088925 https://gshock.casio.com/jp/

 

豊富なカラーと使い勝手の良さが魅力

テニスコートでの粘り強いプレイから「クロコダイル」の異名を持つルネ・ラコステ。彼が1933年に創業したフランスのプレミアムファッションスポーツブランド、LACOSTE(ラコステ)は、ファッションとスポーツの融合の先駆けとして、時代を超えて人々を魅了し続けている。

ブランド創立の年にちなんで名付けられた「LC33」モデルは、鮮やかなカラーと印象的なデザインが特徴。飛散防止加工を施した45mmのTR90製ケースには、アーキテクチュアルなプッシャーと一体型のシリコンストラップを装備。ケースの6時位置、ストラップ、バックルにはラコステのロゴが、ダイアルの12時位置にはブランドを象徴するワニのロゴがそれぞれあしらわれている。また、ダイアル、ケース側面、シリコンストラップ全体には、ラコステならではの鹿の子模様が型押しされている。

アナログとデジタルの両方を表示する「LC33」は、時、分、秒、月、週、日表示だけでなく、アラーム、クロノグラフ、カレンダー機能も備えている。文字盤上の2 つの液晶画面には、スリムで軽量なELバックライトを採用。カラー蛍光体を使用し、環境にも配慮している。「LC33」は、カーキにオレンジのディテールを施した文字盤、そして、アイコニックなラコステ・グリーンのデザインをあしらったフレッシュなホワイトなど、選べるカラーも豊富だ。「LC33」は、国内の一部のラコステ店舗、LACOSTE 公式オンラインストア、全国の時計販売店にて発売する。

ラコステ「LC33」 Ref.2011364 1万6500円/アナログ&デジタル デュアルムーブメント。TR90 ケース、シリコンストラップ。直径45mm。10 気圧。

 

問い合わせ先:ラコステ ウォッチ(栄光時計株式会社) TEL.03-3837-0783 https://www.eikotokei.co.jp/brand/LACOSTE/ ※価格は記事公開時点の税込価格です。

Text/平野翔太(WN編集部)