エレガンス・カジュアルの超名作「オーヴァーシーズ」は一生使えるアガリ時計の筆頭候補

2016年のSIHHでヴァシュロン・コンスタンタンのスポーツウオッチ、「オーヴァーシーズ」が最新世代へとバージョンアップしました。その後、ワールドタイムやストラップなどが追加され、ますます魅力的になったハイエンドスポーツウオッチの真価に、改めて迫ります。

 

薄型設計の美しきスポーツウオッチ

オーヴァーシーズは、1977年発表の「222」の流れを汲むエレガンス・カジュアルの名作です。

 

外装は力強くスポーティなSSケースでありながら、スリムに設計することでハイエンドブランドらしい上品さも兼備。随所にマルタ十字のシンボルをモチーフにした造形が、歴史を閉ざすことなく続いてきたスイス最古のブランドであるヴァシュロン・コンスタンタンの威光を醸し出しています。

 

このようにラグジュアリーなスポーツウオッチを体現するオーヴァーシーズは、最新世代では全モデルにジュネーブ・シール取得の新型ムーブメントが搭載されました。

 

また、ユーザーが自分で簡単に交換できるブレス+ストラップ2本が付属するなど、付属品にも配慮がなされ、非常に魅力的な内容となっています。

 

150m防水と耐磁性を併せ持つベーシックモデル

↑ヴァシュロン・コンスタンタン「オーヴァーシーズ」267万3000円/Ref.4500V/110A-B128

自社開発・製造の自動巻きCal.5100を搭載した、ベーシックな三針モデル。軟鉄製リングを収めた直径41mmのSSケースは、耐磁性と150m防水を確保しています。シースルーバックからは、方位図をモチーフにした22Kローターの回転する様子などが楽しめます。

 

↑SIHH後に発表されたブラウンダイアル

 

開発に5年を要したクロノグラフムーブメントを搭載

↑ヴァシュロン・コンスタンタン「オーヴァーシーズ・クロノグラフ」388万8000円/Ref.5500V-110A-B148

新型の自動巻きクロノグラフCal.5200を搭載。シンボルのマルタ十字を固定ネジのモチーフにしたコラムホイールを備え、動力伝達には垂直クラッチを採用しています。SSケースは直径42.5mmで、耐磁性などのスペックは三針モデルと共通です。

 

ブティック限定はケース厚7.5mmの超薄型モデル

↑ヴァシュロン・コンスタンタン「オーヴァーシーズ・エクストラフラット」745万2000円/Ref.2000V/120G-B122

二針仕様のオーヴァーシーズは、ケース厚がわずか7.5mmのブティック限定仕様。このサイズは、かつて「222」が搭載していたCal.1121からカレンダー機構を除いた厚さ2.45mmのCal.1120によって実現されました。これに永久カレンダー機構を加えたコンプリケーションモデルもあります。ケースは18Kホワイトゴールド製で、直径は40mm。防水性は5気圧対応ですが、しっかり耐磁性を備えています。

 

後出しで発表されたワールドタイムウオッチ

↑ヴァシュロン・コンスタンタン「オーヴァーシーズ・ワールドタイム」459万円/Ref.7700V-110A-B129

 

15分や30分の時差にも対応する「37タイムゾーン」を表示できるワールドタイムウオッチ。ダイアル中央の世界地図を取り囲むようにセットされた都市名表示と24時間リングにより、ひと目で世界中の時刻が把握可能。リューズのみで全機能が調整できる実用性も魅力です。

 

全モデルがワンタッチでバンド交換できる

最新世代では、時計1本にブレスレットとラバーとレザーのストラップが付属しています。ケース側もバックル側も「インターチェンジャブル・システム」により、ワンタッチで交換できる点も魅力的。

バンド一つで時計の印象は大きく変わるもの。これなら、スーツスタイルやカジュアルスタイルなど、幅広く使うことができます。

 

最新世代オーヴァーシーズは、タイムレスなデザインとメカニズムに加え、シーンに応じた使い分けも可能。まさに「1本あれば幅広く使える時計」を体現する、一生モノの一本と言えるでしょう。