【ロンジン】軽量なカーボンを纏った高振動ムーブメント搭載機&【オリス】初のダイバーズウオッチを再現した誕生60周年記念モデルが登場

2025年に入ってから発表され、早くも注目を集める新作時計をピックアップして紹介する。190年以上の歴史を持つ名門【ロンジン(LONGINES)】からはカーボンケースを採用した意欲作を、2024年に創業120周年を迎えてさらに発展を遂げる【オリス(ORIS)】からは、1965年製ダイバーズウオッチに着想を得たニューモデルを解説する。

ロンジン初となるカーボンケースを採用

1968年、ロンジンは高振動ムーブメントを備えたダイバーズウオッチ「ウルトラ-クロン ダイバー」を発表した。2022年には、この名機への敬意を表した新生「ウルトラ-クロン」を開発。そして2025年は、ブランド初となるカーボンケースの「ウルトラ-クロン カーボン」が登場した。ケースには軽量かつ堅牢なカーボンを、固定式ベゼル、ねじ込み式リューズ、裏蓋にはチタンを使用。総重量わずか80グラム以下という軽さも魅力だ。毎時3万6000振動するムーブメントは、衝撃や姿勢の変化に対応できる安定性に、優れた耐磁性も備える。精度については、ジュネーブの独立時計試験所によるクロノメーター認定を取得。高い精度を誇る。新時代の到来を告げるロンジン伝統の高振動ウオッチの最新作は、時計好きならずとも必見だ。

ロンジン「ウルトラ-クロン カーボン」 Ref.L2.839.4.52.2 75万6800円

カーボンケースは、繊維の配置によるランダムなパターンが特徴で、個体ごとに異なる模様を持つ。サンドブラスト仕上げのアンスラサイト文字盤が、洗練された雰囲気を演出する。

スペック:自動巻き(Cal.L836.6)、毎時3万6000振動、約52時間パワーリザーブ。カーボンケース、ブラックテクニカルファブリックストラップ。サファイアクリスタル(多層無反射加工)。直径43mm、厚さ14mm。質量約80g。30気圧防水。

 

問い合わせ先:ロンジン/スウォッチ グループ ジャパン TEL.03-6254-7350 https://www.longines.com/jp/ ※価格は記事公開時点の税込価格です。

 

1965年のダイバーズを忠実に再現した周年モデル

 

1950年代から60年代にかけてスキューバダイビングがブームとなるなか、1965年にオリスは初のダイバーズウオッチを発表。そのモデルは、高い防水性を備えたステンレススチールケース、両方向回転ベゼル、そして独自のデザインで人気を博した。そんなダイバーズ機の誕生60周年の節目に復刻モデルが登場した。3・6・9・12のレトロなアラビア数字や短いバーインデックス、指針にはスーパールミノバが施され、暗所でも優れた視認性を提供する。また、オリスロゴの下にある「WATER PROOF」や6時位置の「ANTI-SHOCK」のラベルなど、オリジナルモデルのディテールを忠実に再現。さらに、サファイアクリスタル風防や最新ムーブメントを採用。レトロデザインの名作を現代スぺックで楽しめる秀作に仕上がっている。

オリス「ダイバーズ65 アニバーサリーエディション」 Ref.No. 01 733 7772 4034-Set 38万2800円

これまでにオリスから発売された復刻モデルと比べ、文字盤のディテールがさらに作り込まれ、再現度の高い仕上がりになっている。裏蓋には、60周年を記念した特別な刻印が施される。

スペック:自動巻き(Cal.733)、毎時2万8800振動、38時間パワーリザーブ。ステンレススチールケース&ブレスレット(交換用レザーストラップが付属)、サファイアクリスタル風防。直径40mm。10気圧防水。

 

問い合わせ先:オリスジャパン TEL.03-6260-6876 https://www.oris.ch/jp/ ※価格は記事公開時点の税込価格です。

◎本記事は『ウオッチナビ 2025 Spring Vol.97』より抜粋・編集しています。

Text/WATCHNAVI編集部