今年はグリーン文字盤に要注目! パルミジャーニ・フルリエは誰もが虜になるスイスの美しい渓谷の色彩を「トンダ PF GMT ラトラパンテ」に再現
いよいよ世界最大の腕時計の祭典「ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ 2025」が始まった! 今年の腕時計トレンドを占う最重要イベントにて筆者が注目したのは、グリーン文字盤の隆盛だ。各社から特徴的なカラーが出される中で、特に目を引いたモデルこそパルミジャーニ・フルリエの「トンダ PF GMT ラトラパンテ ヴェルツァスカ」である。
悠久の時を超えて自然が作り出したスイスの原風景をその腕に
パルミジャーニ・フルリエの新作のカラーテーマとなったヴェルツァスカ渓谷は『007 ゴールデン・アイ』で主人公がダイブしたダムでも知られる、スイスの有名なレジャースポット。この渓谷が人々を魅了する理由は、谷に流れるヴェルツァスカ川の色彩にある。その川の透明度は極めて高く、水深数メートルの川底まで見えるほどだという。筆者は残念ながら訪れたことはないが、ヒスイやエメラルドとも形容される深く透き通った緑色を帯びた渓流は、谷全体を囲む標高2000m以上の山々のダイナミズムを伴って絵画的な美しさを自然のなかに作り出しているのだそうだ。
そして、このような渓谷の原風景をダイアルに再現した時計が最新作「トンダ PF GMT ラトラパンテ ヴェルツァスカ」というわけだ。グリーンダイアルの時計は増えてきているが、本機ほどエリアを限定してその再現を試みたモデルは珍しい。言い換えれば、それほどの色の再現に自信がある証ともいえるだろう。実際にパルミジャーニ・フルリエは、ル・コルビュジエのカラーパレットに着想を得て、カラーパレットを 拡充している。
文字盤に目を向ければ、12時から6時にかけて手作業で刻まれたバーリーコーン模様のギヨシェが光を受けて作り出す明暗のコントラストが、まさしく渓流の水面を想起させる。とすれば、それを取り囲むプラチナ製ローレットベゼルや、ケースからブレスレットへと続く流麗な外装の力強いフォルムはさながら渓谷を囲む山々と言えよう。
本機が搭載するのは、22Kゴールド製マイクロローターを備えるキャリバーPF051だ。これには「GMT ラトラパンテ」なる特殊機構が組み込まれており、8時側のボタンでホワイトゴールド製の時針の単独送りが可能。第2時間帯の表示が不要なときは、リューズ同軸のボタンを押すことで瞬時にホワイトゴールド製の時針に重ねることができる。
ミニマリズムにこだわる近年のパルミジャーニ・フルリエの姿勢をメカニズムでも巧みに表現しており、2022年の発表時にはその独創性で大いに注目を集めた。筆者が本機を使うのであれば、そのような機構があるのは承知のうえで、それでもヴェルツァスカ・グリーンの美にさらなる彩りを加えるローズゴールドの針は常に出現させておきたい。
これまでミラノブルーのダイアルで展開されてきた「トンダ PF GMT ラトラパンテ」に加わる新色「ヴェルツァスカ・グリーン」は、モダニズム建築にも通じる「トンダ PF」のミニマリスティックな造形をベースに新たな世界観を構築してみせた。悠久の時を経て作られた大自然の神秘ヴァルツァスカ渓谷の豊潤なる色彩を表現しきった最新作は、その風景と同じく世界中の人々を虜にするに違いない。
問い合わせ先:パルミジャーニ・フルリエ pfd.japan@parmigiani.com https://www.parmigiani.com/jp/ ※価格は記事公開時点の税込価格です。
TEXT/Daisuke Suito(WATCHNAVI)