【ゼロ(ZEROO)】の新作はインデックスを排したミニマル文字盤でゆったりとした時を刻む

手に届く価格帯のトゥールビヨンウオッチなどを展開する【ゼロ(ZEROO)】から、ミニマルな文字盤デザインが特徴の新作2モデルが登場した。いずれもクラウドファンディング の「machi-ya(CAMPFIRE)」で、5月20日まで先行予約受付。一般販売は、2025年8月頃の予定となる。

八角形ケースに丸みのあるベゼルを組み合わせたミニマルデザイン

 

2つの新作が登場したMシリーズは、ムーブメントの美しさや機械の動作を楽しむことをコンセプトに掲げる。今回の新作は、Mシリーズ特有の八角形シェイプにステンレススチールブレスレットを組み合わせ、ミニマルな文字盤デザインを採用している。無限に広がる宇宙と、時間の神秘を腕時計に込めたいという想いから誕生した1つ目の新作「ザ・リラ」は、こと座にちなんで名付けられた。ケース形状は「M3-01 ザ・リラ」のために新たに開発された八角形で構成。ベゼルは、艶消しのサテン仕上げと光を受けて輝く鏡面仕上げを施すことで、立体的な造形美を演出している。八角形のケースに、外周を円形、内周を緩やかな八角形に仕上げたベゼルを組み合わせることで、柔らかな印象を加えている。また、ケースやブレスレットだけでなく、文字盤にもサテン仕上げを施し、全体として統一感のあるデザインにまとめている。

インデックスやブランドロゴをあえて排除し、シンプルな形状の針を採用。時刻表示のみに特化した、洗練されたデザインが誕生した。文字盤を極限までミニマルにすることで、ソリッドなケースやブレスレットの造形美が際立つ。時分針と秒針にはルミノバ加工が施されており、暗所でも優れた視認性を確保している。「M3-01 ザ・リラ」には、高品質なスイス製の自動巻きムーブメントを搭載。裏蓋はシースルーバック仕様となっており、ブランドロゴを刻印した個性的なブラックローターが存在感を放つ。地板には繊細なペルラージュ装飾が施されており、視覚的にも楽しめる。

ゼロ「M3-01 ザ・リラ」 Ref.ZM003-01SSV 19万8000円/自動巻き(Cal.ZM02-C)、40時間パワーリザーブ。316Lステンレススチールケース(シースルーバック)、ステンレススチールブレスレット、サファイアクリスタル風防。直径41mm、厚さ9.7mm。質量143g。5気圧防水。

小径でスリムケースのジェンダーレスモデル

 

2本目の新作「M5 ザ・キルヒ」は、専用開発した薄型ケースに日本製の自動巻きムーブメント9015を搭載している。モデル名は、ヘビ座に近くに輝くM5球状星団を発見した天文学者ゴットフリート・キルヒ博士にちなみ、名付けられた。「M5 ザ・キルヒ」の最大の特徴は、自動巻きムーブメントを搭載しながらも、ケース厚わずか9.4mmというスリムな設計を実現している点にある。通常、ローターを備える自動巻きは手巻き式に比べて厚みが出やすいが、薄型ムーブメントの採用やケースデザインの工夫により薄型を実現している。

ケース素材には、優れた耐腐食性を持つ316Lステンレススチールを採用。ケース径は約39mm、ベゼル直径は36mmと、控えめでバランスの取れたサイズ感に仕上げた。ケースおよびブレスレットには、艶消しのサテン仕上げと、光を受けて輝く鏡面仕上げの双方を施すことで、豊かな立体感を演出している。ブレスレットは、細かなピッチ幅とクラスプ側に向けて細くなっていくデザインにより、手首に心地よくフィット。見た目の美しさと、装着時の快適性を両立している。ムーブメントは、日本製の薄型自動巻き「MIYOTA Cal.9015」を搭載。ミヨタはシチズン傘下のムーブメント専門メーカーであり、高い精度と優れた耐久性、そしてコストパフォーマンスの高さが魅力だ。

M5の新作2モデルはいずれも、インデックスを排したミニマルな文字盤によって、細かい時間に縛られず、優雅に時が流れる感覚を味わわせてくれる。どちらのモデルも、静かな空間でゆったりとした時間を過ごしたくなるような、穏やかな魅力を宿したタイムピースといえるだろう。

ゼロ「M5 ザ・キルヒ」 Ref.ZM005-01SSV 19万8000円/自動巻き(Cal.MIYOTA9015)、毎時2万8800振動、約40時間パワーリザーブ。316Lステンレススチールケース、ステンレススチールブレスレット、サファイアクリスタル風防。直径39mm、厚さ9.4mm。質量132g。10気圧防水。

 

問い合わせ先:ゼロタイム TEL.050-3656-4608 https://zerootime.com/ ※価格は記事公開時点の税込価格です。

Text/平野翔太(WN編集部)