暗闇で文字盤に浮き上がる隠しディテールのオリスベア! わずか250本だけの限定ウオッチ「ヘルシュタイン エディション 2025」
120年以上の歴史を誇るスイスの時計ブランド【オリス(ORIS)】が、ブランドの創業日を記念する「ヘルシュタイン エディション」の2025年モデルをリリースした。希少な世界限定250本で、価格は72万6000円(税込)。
創業記念日に毎年発表される「ヘルシュタイン エディション」
オリスは1904年6月1日、スイスのジュラ山脈にある村、ヘルシュタインでその歴史を歩み始めた。今もなお本拠地を構えるこの小さな村への敬意を込めて、オリスは毎年記念日に限定モデル「ヘルシュタイン エディション」を発表している。2020年からこれまで5つのコレクションが登場しているが、記憶に新しい2024年作はレトロルックな3針ダイバーズウオッチ「ダイバーズ65」をベースに、ケース、裏蓋、文字盤、ベゼル、リューズ、ストラップに至るまで、ブラックで統一した「ヘルシュタイン エディション2024」を発表。ラバーストラップの尾錠にまでブラックDLCコーティングを施す徹底ぶりと、オリス初のオールブラックモデルという話題性もあり、多くの時計愛好家から注目を集めたのだった。
2025年モデルはフルルミナス文字盤を初採用!
そして2025年は、既存の「プロパイロット」をベースとする「ヘルシュタイン エディション2025」を先日6月1日にリリースした。ブランド初採用となる白色のスーパールミノバ®を全面に塗布したフルルミナス文字盤と、ブラックDLC加工を施した41mmのステンレススチールケースを組み合わせ、ユニークなモノクロームデザインを構築。なおこの文字盤は、暗闇では全体が鮮やかに発光して表情を一変させるほか、3時と4時の間に隠しディテールとして愛らしいオリスベアがひょっこりと姿を現わすなど、所有欲をかき立てられるような、たまらないワクワク感がある。「ヘルシュタイン エディション」は毎回、オリスベアの遊び心あふれる演出が見どころになるが、本機もファンの期待に応える仕掛けが用意されているわけだ。
オリスの自社ムーブメント「キャリバー400」を搭載
そして本機は、実用性に優れるオリス自社製造の自動巻きムーブメント「キャリバー400」を搭載している。30もの非金属パーツを用いた耐磁構造を備えており、2250ガウスの磁気に耐えることの実証テストにおいて、ISO764の基準を遥かに超える日差10秒以内の精度を維持し、そのハイスペックを証明した。また、バレルを2個搭載することで5日間(120時間)の強力なパワーリザーブを実現している。推奨オーバーホール期間も10年と長く、特別なアクシデントがない限り、防水テスト以外のメンテナンスは10年間不要という優れたムーブメントである。
ブラックDLC加工を施した裏蓋はスケルトンデザインとなっており、搭載するキャリバー400のメカニズムをじっくりと鑑賞できる。実のところ裏蓋には文字盤同様、一部にスーパールミノバ®加工がされており、外周に刻まれた「Hölstein Edition」の文字が暗所で浮かび上がる。まさに裏蓋側でも楽しませてくれるのだ。
↑オリス共同経営責任者のロルフ・スチューダー氏
自由な発想を表現する「ヘルシュタイン エディション」
本機に関して、オリス共同経営責任者のロルフ・スチューダー氏は次のようにコメントしている。
「このシリーズは私たちの時計作りへのアプローチを究極的に表現したものです。その背後にある考えは、”普段はやらないことに挑戦すること”です。商業的な制約にとらわれず、創造的なアイデアで定義される『ヘルシュタイン エディション』なのです」
彼の言葉が示す通り、「ヘルシュタインエディション2025」もブランドの自由で大胆なアイデアを見事に具現化している。確固たる個性を求める人にこそ相応しい一本として、今作も注目を集めるに違いない。
オリス「ヘルシュタイン エディション 2025」 Ref.01 400 7803 4781 72万6000円/自動巻き(Cal.400)、毎時2万8800振動、約120時間パワーリザーブ。ステンレススチールケース(シースルーバック)、テキスタイルストラップ、サファイヤクリスタルガラス(内面無反射コーティング)。直径40mm。10気圧防水。世界限定250本。
問い合わせ先:オリスジャパン TEL.03-6260-6876 https://www.oris.ch/ja-JP ※価格は記事公開時点の税込価格です。限定モデルは完売の可能性があります。
Text/三宅裕丈