モハーヴェ・デザート色、「トップガン」ロゴ、ロングパワーリザーブの自社キャリバーでミリタリー&ラグジュアリーな魅力を凝縮したIWC パイロット・ウォッチの最新作

1868年にアメリカ人時計職人フロレンタイン・アリオスト・ジョーンズによって設立されたスイスの名門ブランド【IWCシャフハウゼン(IWC SCHAFFHAUSEN)】が、パイロット・ウォッチコレクションの最新作を発表した。ブランド独自のカラー、モハーヴェ・デザートを用いた3針モデル「パイロット・ウォッチ・オートマティック 41・トップガン・モハーヴェ・デザート」がリリース。価格は127万2700円(税込み)。

アメリカ海軍との繋がりから生まれたモハーヴェ・デザート

 

新作「パイロット・ウォッチ・オートマティック 41・トップガン・モハーヴェ・デザート」は、「トップガン」という名が示すように、アメリカ海軍パイロットのフライトスーツと、チャイナレイク空軍基地が位置する砂漠の情景から着想を得た“モハーヴェ・デザート”カラーを基調とするニューモデルだ。この印象的なカラーは、ベージュとカーキが織りなす落ち着いたアーストーンで、ミリタリー感とモダンテイストを両立。今回、「ビッグ・パイロット・ウォッチ・パーペチュアル・カレンダー・トップガン・エディション“モハーヴェ・デザート”」、「パイロット・ウォッチ・クロノグラフ 41・トップガン“モハーヴェ・デザート”」といった既存の「モハーヴェ・デザート」ラインに、新たに加わることになった。

複雑な製造工程から生み出されるセラミック製ケース

本機の見どころは、モハーヴェ・デザートをまとう直径41mmのセラミック製ケースだ。この製造工程は非常に複雑で、まず粉末状の原料をグリーンボディと呼ばれる状態に成形する。次に、最終的な形に近づけるための機械加工を施し、その後、高温の窯で焼結。この焼結プロセスを経ることで、セラミックは卓越した硬度と耐久性を獲得する。また、モハーヴェ・デザートの独特な色合いは、ジルコニウム酸化物と複数の金属酸化物を精密な比率でブレンドすることで生まれており、焼結中に色が変化するため、この理想的な色合いを出すために数えきれないほどの試行錯誤が繰り返されたとのことだ。

文字盤もセラミックケースに合わせてブラウンでデザインされ、布製インレイ付きのベージュラバーストラップを組み合わせることで、完璧なトーン・オン・トーンスタイルを作り上げている。この文字盤には、アラビア数字インデックスとカレンダー表示(3時位置)をレイアウト。なお、インデックスと針はスーパールミノバ®でコーティングされており、暗所での視認性が確保されている。シンプルなデザインながらも機能性が考慮されており、ブランドの丁寧なこだわりを感じることができる。さらに、チタン製のケースバックには「トップガン」のアイコニックなロゴが誇らしく刻まれ、ブランドとの揺るぎない絆をアピールしている。

120時間のパワーリザーブを有する自社製造のキャリバー32112

搭載ムーブメントは、IWCシャフハウゼンが誇る高精度な自動巻き、キャリバー32112が採用された。このムーブメントは双方向爪巻き上げ機構を採用しており、主ゼンマイを効率よく巻き上げ、最大で120時間のパワーリザーブを備える。また、耐磁性軟鉄製インナーケースを内蔵しており、耐磁性能も優れている。

IWCシャフハウゼンは、1986年にブラックの酸化ジルコニウム製ケースを使った初の腕時計を発表して以来、セラミック素材の可能性を追求し、絶えず革新を続けてきた。セラミックとブランド独自の色彩であるモハーヴェ・デザートを融合させた「パイロット・ウォッチ・オートマティック 41・トップガン・モハーヴェ・デザート」は、同ブランドならではの技術と美学を体現していると言えよう。控えめながらも、オリジナリティのあるタイムピースを求める人々に提案したい一本だ。


IWCシャフハウゼン「パイロット・ウォッチ・オートマティック 41・トップガン・モハーヴェ・デザート」

Ref.IW328106 127万2700円/自動巻き(自社製Cal.32112)、毎時2万8800振動、120時間パワーリザーブ。セラミックケース、布製インレイ付きラバーストラップ、ドーム型サファイアガラス(両面反射防止加工)。直径41mm、厚さ11.4mm。10気圧防水。

 

問い合わせ先:IWCシャフハウゼン TEL.0120-05-1868 https://www.iwc.com/jp/ja/ ※価格は記事公開時点の税込価格です。

Text/三宅裕丈