ダイバーズの名作「フィフティ ファゾムス」へのオマージュとなる「スウォッチ」の新作

2025/6/10 20:15

【スウォッチ（SWATCH）】は、ブランパンの傑作ダイバーズ「フィフティ ファゾムス」のオマージュとなる人気コレクション「バイオセラミック スクーバ フィフティファゾムス コレクション」に新作を追加。ダークグリーンを基調としたカラーリングと液体接触インジケーターの搭載を特徴とする「バイオセラミック スクーバ フィフティファゾムス グリーン アビス」が発売となり、価格は6万1600円（税込）。

スウォッチらしいユニークなカラーリング

「バイオセラミック スクーバ フィフティファゾムス グリーン アビス」は、ブランパンが1953年に商品化し、現在までつながる本格派ダイバーズウオッチの祖となる「フィフティ ファゾムス」へのオマージュモデルだ。ひと目で分かるように、ディープブラックの樹脂製インサート付きの逆回転防止ベゼル、視認性を最優先したシンプルな文字盤デザイン、ラウンドフォルムとケース右サイドに設けられたリューズなど「フィフティ ファゾムス」のスタイルを完璧に再現。その個性を際立たせるのは、ケースや文字盤のベースとなるディープグリーンと、ベゼルとインデックスに採用されたサンドベージュ、ブラックの魅惑的なカラーコンビネーションだ。地球の未知の神秘のひとつである深海に加えて、まだ明らかにされていない自然の生態系からインスピレーションを得たもので、スウォッチらしいユニークなアプローチといえるだろう。ケース素材にはスウォッチによって開発され、特許取得済みの複合材料、バイオセラミックを採用。同素材は3分の1がヒマシ油を原料にしたバイオ由来素材を独自にブレンドしており、非常に耐久性があり、傷がつきにくく、独特の質感が特徴。このケースの左側には“Swatch”の文字も刻印される。

本家にも搭載される液体接触インジケーターを搭載

本機の大きな見どころになるのが、文字盤6時位置にレイアウトされたツートンカラーのサークルだ。デザイン的なアクセントと思うかもしれないが、これは水分の存在を検知する液体接触インジケーター。前回の使用で時計の防水性が損なわれていないかを確認し、もし水分があればセンサーの色が変化して警告を発する。ブランパンは1954年以降、ダイビングクラブや軍事部隊に向けた一部のモデルにこの独自機能を搭載。「フィフティ ファゾムス」にも、米国海軍仕様に準拠した’MIL-SPEC’と呼ばれるデュアルカラーセンサーを搭載したモデルがあるため、熱心な愛好家には非常に“刺さる”ディテールといえるだろう。さらに文字盤の12時位置にはブランパンのヴィンテージロゴが配され、文字盤の同位置とクラウンにはブランパンとスウォッチのコラボレーションを称えるロゴもデザインされている。

スウォッチ製の機械式ムーブメント、システム51

「バイオセラミック スキューバ フィフティ ファゾムス」コレクションの全モデルと同じく、スウォッチの機械式ムーブメント、システム51を搭載。中央ネジが1本で、パーツ総数がわずか51個の同ムーブメントは、90時間パワーリザーブを誇り、ニヴァクロン製のヒゲゼンマイのおかげで、高い耐磁性も備える。ムーブメントの裏側には、“威厳ある海の女神”と呼ばれるウミウシ、フェリマレ・ピクタの美しいデジタルプリントが施されている。時計を裏返せば、サファイアクリスタルを通して、この芸術的な姿をじっくりと鑑賞可能だ。サファイアクリスタルには、PASSION FOR DIVING（ダイビングの情熱）、LICENCE TO EXPLORE（探検へのライセンス）、OCEAN BREATH（海洋の息吹）、PROTECT WHAT YOU LOVE（愛するものを守る）、IMMERSE YOURSELF（どっぷり没入）など、本機の個性を物語るメッセージが記されている。

ベルトは、ケースや文字盤と完璧に調和するツーピースのNATOスタイルのストラップを採用している。これは使用済みの漁網をリサイクルして作られており、環境への配慮もこのモデルの大きな特徴だ。さらに、ファンにとって嬉しいのは、これがレギュラーモデルとして展開される点。発売当初は手に入りにくいかもしれないが、気長に待てば入手できるチャンスは十分あるはずだ。

スウォッチ「バイオセラミック スクーバ フィフティファゾムス グリーン アビス」　Ref.SO35G100　6万1600円／自動巻き（Cal.システム51）、90時間パワーリザーブ。バイオセラミックケース（シースルーバック）、NATOストラップ。直径42.3mm、厚さ14.4mm。9気圧防水。

 

問い合わせ先：スウォッチ コール　TEL.0570-004-007　https://www.swatch.com/ja-jp/home　※価格は記事公開時点の税込価格です。

Text／三宅裕丈