サイズや素材でバリエーションを拡大する稀代のダイバーズウオッチがずらり──「ブランパン ブティック 銀座」で開かれたイベントをレポート
1735年創業のスイス高級時計ブランド【ブランパン(BLANCPAIN)】が7月某日、「ブランパン ブティック 銀座」にてクローズイベントを開催した。会場では、38mm径ケース&マザー オブ パール文字盤の「フィフティ ファゾムス オートマティック」のニューモデルが展示されたほか、PADI(「Professional Association of Diving Instructors」:世界最大のスクーバダイビング教育機関)からゲストスピーカーを招きパネルディスカッションを開くなど、包括的にブランパンの魅力を発見する機会となった。
海を感じられる会場に様々な「フィフティ ファゾムス」が並ぶ
「フィフティ ファゾムス」は1953年に登場して以来、逆回転防止ベゼルなどの高い技術が詰め込まれたダイバーズウオッチとして、フランス海軍やアメリカ海軍をはじめとするプロフェッショナルダイバーや、多くの時計愛好家を魅了してきた。本イベントでは、ブランドフレンドの女性写真家であるジェイド・ホクスバーゲン氏の美しい海洋写真で彩られたブティックに、オリジナルのデザインを踏襲した「フィフティ ファゾムス オートマティック」をはじめ、様々なサイズと素材のコレクションが展示された。
↑ブランパンブランパン「フィフティ ファゾムス オートマティック(マザー オブ パール文字盤モデル)」 Ref.5007-3644A-B64B 467万5000円/自動巻き(自社製Cal.1153)、毎時2万1600振動、100時間パワーリザーブ。18Kレッドゴールドケース(サファイアクリスタルバック)、ラバーストラップ、サファイアクリスタル風防。直径38.2mm、厚さ12mm。30気圧防水。
PADIとパートナーシップを組み、海洋保全を目指す
「フィフティ ファゾムス」や海洋写真が並ぶ会場の様子からも分かる通り、同ブランドは海との関わりが深く、長年にわたって海の素晴らしさや美しさを再認識し、それらを守る人々の支援活動もしている。その活動のひとつに挙げられるのが、世界最大のダイビング教育機関であるPADIとのパートナーシップだ。両者はPADI海洋保護区プログラム、海洋保護のための世界最大の水中環境ネットワーク「アダプト・ザ・ブルー」の創設パートナーとして協力関係にある。
本イベントでは、PADIからのゲストスピーカーとして、Sustainability Strategistの林詩琳氏がブランパンとのパートナーシップと「アダプト・ザ・ブルー」について語った。ブランパンとPADIは、2030年までに海洋の30%を保全する「30×30」の実現に向けて、2022年から10年間で世界中の海洋保護区(MPA)の数を大幅に増加させることを目指しているとのこと。これまでの成果として、それぞれの地域でMPAに貢献している13の国において個人や団体に助成金の提供、「アダプト・ザ・ブルー」プログラムの開始、またそのプログラムに登録された場所が3000件を超えたようだ。世界のダイブセンター、リゾート、PADIメンバー向けに開始された水中環境ネットワークである同プログラムは、1万件の登録を目指しているそう。
続けて、PADIのアンバサダーである「PADI AmbassaDiver」の東真七水氏が、水中ゴミ拾いの活動について語った。沖縄の美しい海でスキューバダイビングをしたことがきっかけで、環境問題に関心を持ち活動を始めた彼女は、水中ゴミ拾いの楽しさを広めるために、水中ゴミ拾い専門店「Dr.blue」を開業。同店では、スキューバダイビングをしながら海底に沈んだゴミを楽しんで回収するという、新たなマリンアクティビティを体験できる。ゴミ拾いというとボランティアのように聞こえるが、実は宝探しのような楽しいアクティビティなのだと語る。今後も楽しいゴミ拾いを通して、一人一人が海洋保護の意識を持つことの重要性を発信していくようだ。
本イベントでは手に取って実機を見ることができた。男女ともに好評だという38mmモデルだけでなく、42mmモデルなども実際に腕に着けて見比べることで、改めてその魅力を感じることができたので、ぜひブティックへ足を運んでその目で見てほしい。
問い合わせ先:ブランパン ブティック 銀座 TEL.03-6254-7233 https://www.blancpain.com/ja ※価格は記事公開時点の税込価格です。
Text/Ren Kanagawa