機械式時計でデジタル表示を再現「A.ランゲ&ゾーネ ツァイトヴェルク・デイト」から18Kピンクゴールドケース&グレー文字盤モデルが登場

ドイツの高級時計ブランド【A.ランゲ&ゾーネ(A.LANGE & SÖHNE)】がニューモデルを発表した。機械式デジタル時計「ツァイトヴェルク」コレクションで初となる18Kピンクゴールド製ケースとグレーダイアルを組み合わせた新作、「ツァイトヴェルク・デイト」がリリース。

時計界に驚きをもたらした「ツァイトヴェルク・デイト」という存在

 

2009年、A.ランゲ&ゾーネが「ツァイトヴェルク」を発表した際、時計界に大きな衝撃が走った。その理由は、機械式でありながらデジタル時計のように時刻を示す、前例のないモデルだったからだ。この革新的なタイムピースの核となるのは、特許技術である瞬転数字式表示機構で、3枚の数字ディスクに大きく印字された数字が時と分をデジタル時計のように表示。この3枚のディスクは60秒ごとに瞬時に1単位ずつ切り替わり、その正確な動作を支えるのが独自の動力制御メカニズムとなる。

そして2019年、さらに進化した「ツァイトヴェルク・デイト」が登場した。瞬転数字式表示機構に加え、ダイアルをぐるりと囲む独創的な日付リングを特徴とし、このガラス製のリングに1から31までの数字がプリントされている。その下には、小さな赤いセグメントを備えた別のリングが取り付けられており、深夜0時になると日付を1日分進める。現在の日付は、この赤いセグメントによってひと目でわかるよう表示され、1か月かけてリングを一周する。なお日付を調整する場合は8時位置のボタンを使用。押すと瞬時に赤いセグメントが次の日付へと切り替わる、利便性も考慮された設計となっている。

A.ランゲ&ゾーネの商品開発ディレクター、アントニー・デ・ハス氏はその魅力を次のように強調する。

「『ツァイトヴェルク・デイト』は、A.ランゲ&ゾーネの時計製造技術に他と異なる独特で現代的な表情を加えました。深夜12時ちょうどに、格別なショーを見せてくれます。3つ全ての瞬転数字式ディスクと日付リングが同時に切り替わるのです。その瞬間に、ケースを通してその力強さと正確さを感じられるでしょう」

華やかに輝く18Kピンクゴールド製ケース

今回発表された「ツァイトヴェルク・デイト」の最新作は、直径44.2mmの18Kピンクゴールド製ケースとシルバー925製のグレーダイアルを採用。ダークブラウンのレザーストラップを合わせることで、ピンクゴールドの優美な輝きを際立たせている。既存の18Kホワイトゴールド製ケースとグレーダイアルの組み合わせと比べると、よりエレガントでありながら存在感を高めた印象である。

本機は自社製造の手巻きムーブメント、「キャリバーL043.8」を搭載している。毎時1万8000振動で駆動するこのメカは、ツインバレルと2つの主ゼンマイを備えることで、72時間というロングパワーリザーブを実現。サファイアクリスタル製のケースバックからは、516個もの部品で構成される精緻なムーブメントを心ゆくまで鑑賞できる。サンバースト仕上げの角穴車や繊細な動力制御ゼンマイにはブランド名がエングレービングされており、ひと目でA.ランゲ&ゾーネとわかるデザインも見どころだ。

A.ランゲ&ゾーネの技術と遊び心、懐の深さを体現

「ツァイトヴェルク・デイト」は、機械式デジタル時計というユニークな存在である。高度で複雑な瞬転数字式表示機構をベースとしながらも、それを感じさせない洗練されたデザインを採用している点が、時計愛好家を惹きつけている。A.ランゲ&ゾーネが誇る類まれな技術力と、時計作りに込められた遊び心、そして懐の深さを見事に体現した逸品といえる。

 


A.ランゲ&ゾーネ「ツァイトヴェルク・デイト」 Ref.148.033 / LSLS1484AA 価格要問い合わせ/手巻き(Cal.L043.8)、毎時1万8000振動、72時間パワーリザーブ。18Kピンクゴールドケース(シースルーバック)、レザーストラップ。直径44.2mm、厚さ12.3mm。3気圧防水。

 

問い合わせ先:A.ランゲ&ゾーネ TEL.0120-23-1845 https://www.alange-soehne.com/ja/ ※価格は記事公開時点の税込価格です。

Text/三宅裕丈