<WATCHES & WONDERS 2025ほか上半期新作ルックバック>創業250周年を迎えた伝説的時計ブランド【ブレゲ】

世界最大の時計製造グループ「スウォッチ グループ」からも、2025年は力作が続々登場している。名作の復刻、新素材の採用、新色の追加など、グループ傘下の各ブランドの強みを活かした時計作りは、さすがの技術力を感じさせる。今回は、【ブレゲ(BREGUET)】のニューモデルを紹介。

ブレゲ創業250周年記念モデル第1弾

時計史に残る数々の偉大な発明を生み出したアブラアン-ルイ・ブレゲによって、1775年にパリで創業されたブレゲ。2025年は、創業250周年を迎える記念の年となる。この記念すべき第1弾の特別モデルは、ブレゲが開発した懐中時計のデザインを取り入れ、1本の針で時刻を表示する。ケースには、ゴールドを75%使用し、シルバー、コッパー、パラジウムを配合した、ブレゲ独自の合金「ブレゲゴールド」が採用されている。

 

ブランドの礎を築いた懐中時計へのオマージュ


ブレゲ「クラシック スースクリプション 2025」 Ref.2025BH/28/9W6 757万9000円

創業者アブラアン-ルイ・ブレゲが開発した懐中時計「スースクリプション」の機構とデザインを継承し、腕時計として現代に蘇らせた。ホワイトエナメル文字盤に1本の針で時刻を表示する。4日間駆動する手巻きムーブメントを搭載。

スペック:手巻き(Cal.VS00)、毎時2万1600振動、96時間パワーリザーブ。18Kブレゲゴールドケース(シースルーバック)、アリゲーターストラップ。直径40mm、厚さ10.8mm。3気圧防水。

 

アブラアン-ルイ・ブレゲが遺したスースクリプション

 

約61mmのケースに大きなホワイトエナメル文字盤を備え、頑丈で信頼性の高いムーブメントを搭載した「スースクリプション ウォッチ」は、ブレゲが考案した広告パンフレットを通じて広まった。この時計は単なるデザインや機構にとどまらず、その製作・販売手法も当時としては極めて革新的であった。価格の4分の1に相当する頭金を支払うことで注文でき、この頭金によってブレゲは製作に必要な資材を確保し、安定した生産体制を築いた。この時計は、多くの新たな顧客層を惹きつけ、20年以上にわたり約700個が製作された。

 

問い合わせ先:ブレゲ ブティック銀座 TEL.03-6254-7211 https://www.breguet.com/jp

◎本記事は『ウオッチナビ 2025 Summer Vol.98』より抜粋・編集しています。価格は記事公開時点の税込価格です。限定モデルは完売の可能性があります。

Text/WATCHNAVI編集部