航空時計の歴史と未来が交差する「ロンジン スピリット」のクロノグラフ&3針モデルがリリース

スイスの高級時計ブランド【ロンジン(LONGINES)】が、約1世紀にわたる航空時計の伝統を受け継ぐニューモデルを発表した。クロノグラフ搭載の「ロンジン スピリット パイロット フライバック」の2型と、3針モデル「ロンジン スピリット パイロット」の計3型がリリース。

クラシカルな装いながら高機能を備える「ロンジン スピリット」

大西洋横断飛行の偉業から極地探検の過酷な環境まで、ロンジンは人類の挑戦を精密計時によって支えてきた。その歴史的遺産を現代に再定義し、空を愛した飛行家や限界に挑んだ冒険家たちへの敬意を込めたタイムピースとして、2020年に誕生したのが「ロンジン スピリット」だ。今回、このコレクションから卓越したクロノグラフ「ロンジン スピリット パイロット フライバック」と、洗練された3針モデル「ロンジン スピリット パイロット」の2モデルが新たに登場。ロンジンが培ってきた時計製造の伝統と最先端の技術力が交わる特別なタイムピースとなっている。

まず、「ロンジン スピリット パイロット フライバック」は、スマートさと最高の快適性を両立するために、直径39.5mm、厚さわずか13.4mmのステンレススチール製ケースを採用する。この絶妙なサイズ感のケースに、回転システムを根本から改良し、コレクション史上初めてカウントダウン表示を搭載した双方向回転ベゼルを装備。さらに、クラシカルなボックス型のサファイアクリスタルと深遠なマットブラック文字盤を組み合わせている。文字盤は3時位置に30分積算計、9時位置にスモールセコンドを配し、ゴールドカラーの針とスーパールミノバ®を塗布したアプライドインデックスをレイアウト。この完璧なレイアウトとカラーリングの妙により、パイロットにとって生命線となる高視認性を確保しつつ、シンプルで力強いフェイスデザインを実現している。

ロンジン独自開発の手巻きムーブメントを搭載

本機の心臓部には、約68時間のパワーリザーブを確保し、高精度の保証となるCOSCクロノメーター認定を受けたロンジン独自開発の手巻きムーブメント「キャリバーL792.4」を採用。シリコン製ヒゲゼンマイと革新的な部品の導入により、現代の使用環境に不可欠な優れた耐磁性を獲得するとともに、フライバック機能を備えたコラムホイールクロノグラフ機構も搭載するムーブメントだ。ブランドの卓越した技術力の象徴ともいえる「キャリバーL792.4」は、新採用のシースルーのねじ込み式ケースバックから、いつでも鑑賞が可能。また、ベルトは堅牢なステンレススチール製ブレスレットとクラシックな雰囲気を纏うブラウンレザーストラップの2つを用意。購入時にどちらをチョイスするか、悩ましい選択となるだろう。

 

ロンジン「ロンジン スピリット パイロット フライバック」 Ref.L3.721.4.53.6  77万7700円/手巻き(Cal.L792.4)、毎時2万8800振動、68時間パワーリザーブ。ステンレススチール製ケース(シースルーバック)&ブレスレット。サファイアクリスタル(両面多層反射防止コーティング)。直径39.5mm、厚さ13.4mm。10気圧防水。

 

ロンジン「ロンジン スピリット パイロット フライバック」 Ref. L3.721.4.53.2  74万3600円/手巻き(Cal.L792.4)、毎時2万8800振動、68時間パワーリザーブ。ステンレススチール製ケース(シースルーバック)、レザー製ストラップ。サファイアクリスタル(両面多層反射防止コーティング)。直径39.5mm、厚さ13.4mm。10気圧防水。

 

シンプルにまとめたマットブラック文字盤の3針

一方の「ロンジン スピリット パイロット」は、人間工学に基づき再設計された39mmのステンレススチール製ケースを採用する3針モデルだ。マットブラックの文字盤は、ゴールドカラーの針とアプライドのアラビア数字、より明瞭にデザインしたミニッツトラックで構成され、シンプルでありながら、存在感ある表情が印象的。光の反射を抑えるため、両面多層反射防止コーティングを施したドーム型サファイアクリスタルを装備しており、文字盤は常にクリアな視界が確保される。内部には、ロンジン独自の自動巻きムーブメント「キャリバーL888.4」を搭載。シリコン製ヒゲゼンマイとISO764規格を上回る耐磁性を備え、COSCによる公式クロノメーター認定も受けており、信頼性と実用性を兼備したムーブメントである。

「ロンジン スピリット パイロット」は、フォールディングクラスプ付きのステンレススチール製、フォールディングクラスプ付きのブラウンレザー製、テキスタイルを取り入れたピンバックル付きのグリーンラバー製の3種類のストラップを用意。ステンレススチールとレザーには、細かな調整が可能なマイクロアジャスト式が採用され、現代の要求に応える使い勝手の良さが追求されている。


ロンジン「ロンジン スピリット パイロット」 Ref.L3.809.4.53.6  42万2400円/自動巻き(Cal.L888.4)、毎時2万5200振動、72時間パワーリザーブ。ステンレススチール製ケース&ブレスレット。サファイアクリスタル(両面多層反射防止コーティング)。直径39mm、厚さ11.5mm。10気圧防水。


ロンジン「ロンジン スピリット パイロット」 Ref.L3.809.4.53.2  38万8300円/自動巻き(Cal.L888.4)、毎時2万5200振動、72時間パワーリザーブ。ステンレススチール製ケース、レザー製ストラップ。サファイアクリスタル(両面多層反射防止コーティング)。直径39mm、厚さ11.5mm。10気圧防水。


ロンジン「ロンジン スピリット パイロット」 Ref.L3.809.4.53.9  37万1800円/自動巻き(Cal.L888.4)、毎時2万5200振動、72時間パワーリザーブ。ステンレススチール製ケース、ラバー製ストラップ。サファイアクリスタル(両面多層反射防止コーティング)。直径39mm、厚さ11.5mm。10気圧防水。

 

ブランドにとって特別な意味を持つ10月4日にリリース

「ロンジン スピリット パイロット フライバック」と「ロンジン スピリット パイロット」は、2025年10月4日(土)より日本国内で販売が開始された。この発売日に選ばれた10月4日は、1931年にアメリカ人飛行士のクライド・パングボーンとヒュー・ハーンドンが、ロンジンの時計を装備して日本・青森県三沢市の淋代海岸を飛び立った日である。彼らはその翌日、世界初となるノンストップ太平洋横断飛行を達成した。この歴史的な1日を発売日とするストーリー性も、本機の隠れた魅力のひとつといえるだろう。

 

問い合わせ先:ロンジン/スウォッチ グループ ジャパン TEL.03-6254-7350 https://www.longines.com/jp/ ※価格は記事公開時点の税込価格です。

Text/三宅裕丈