赤い落ち葉から着想したカラーが美しい トリプルカレンダーをエレガントに刷新した新作ウオッチが登場

KURONO TOKYO(クロノトウキョウ)】は2025年10月17日(金)午後11時より、新作「グランド ジュビリー カレンダー」を公式ウェブサイトにて全世界同時発売する。オンライン発売に先立ち、Kurono Tokyo青山サロンおよび上海サロンにて実機プレビューと店頭先行予約を実施。なお、青山サロンでの先行予約は日本国内在住者限定となる。

日付窓の改良から誕生した新作

 

浅岡 肇氏はクロノトウキョウの時計をほぼ毎日着用している。すると、日々の使用の中で改良すべき点が見えてきて、その気づきこそが、次の新作を生む原動力になるのだそうだ。今回の新しいカレンダーウオッチを製作した最大の動機は、日付窓の改良にあった。前作「カランドリエ」では、日付ディスクが文字盤の奥まった位置で回転しており、視認性が十分ではなかった。「カランドリエ」は光沢を強調した美しい文字盤だったが、月と曜日の表示部分を背面から別部品として取り付けていたため、結果として文字盤全体が厚くなっていたのである。

「グランド ジュビリー カレンダー」では、日付窓の周囲に丸い窪みを設け、その中に窓を開けることで、実際の厚みを感じさせない設計とした。文字盤はギヨシェ仕上げを採用し、月と曜日の表示部分を立体的に表現。これにより、適度な奥行きを保ちながらも、視認性と美観の両立を実現している。さらに、ドレッシーな新デザインの外装に、カボションのオニキスと呼応する黒い針を組み合わせた点も新しい試みである。控えめながらも存在感のある意匠が、クロノトウキョウらしい上質な個性を際立たせている。

東京の情景が息づく文字盤

「秋から冬にかけて、一部の樹木の葉が赤く色づきます。その赤い落ち葉を霜柱を通して見た表情がこの文字盤のイメージのもとになりました。これは、私が冬の東京の小さな公園で見た思い出です」(浅岡 肇)

この詩的な着想をもとに、文字盤には繊細なギヨシェパターンを採用。浅岡が初作のトゥールビヨンから追求してきた縦ストライプのディティールを、今回は控えめなギヨシェによって再解釈している。静謐な奥行きと温かみのある表情が共存する意匠は、まさに日本的感性とクラシックウオッチの融合である。

ケースバックには浅岡の印章が刻まれ、グランドシリーズであることを示す証となる。本作では「ダイヤモンドジュビリー」特別仕様として、その印章をメダリオンとして仕立てた。また、オニキスのカボションは本作でもジュビリー記念モデルの象徴として採用されている。今回は針にも同じ黒を用い、素材の深みと輝度を厳密に吟味。黒は単一ではなく、無数の階調を持つ色であるため、オニキスを想起させる漆黒の針を実現するまでに幾度もの試行錯誤が重ねられたという。

多くの改良点があるが、浅岡が強調するのは「より完成度を高めたい」という一心である。その思いが、新作を生み出す原動力となり、細部の積み重ねがクロノトウキョウという存在を形づくっている。「グランド ジュビリー カレンダー」は、東京の情景、伝統的機構の美、そして職人の精神が融合したタイムピースである。時を刻むごとに、その静かな情熱が手首の上で息づくのだ。

クロノトウキョウ「グランド ジュビリー カレンダー」 Ref.CL25SL 37万6750円/自動巻き(Cal.MIYOTA9122)、毎時2万8800振動、約40時間パワーリザーブ。316Lステンレススチールケース、カーフレザーストラップ。ボックスサファイアクリスタル風防。直径38mm、厚さ10mm。5気圧防水。

 

【オンライン一般販売】
日時:2025年10月17日(金)23:00
場所:Kurono Tokyo 公式ホームページ https://kuronotokyo.com/
※購入には、事前にアカウント登録が必要(登録無料)

青山サロン店頭先行予約(日本国内にお住まいの方限定)
日時:2025年10月17日(金)19:00まで
場所:Kurono Tokyo 青山サロン
※上海サロン店頭では中国内在住者限定の先行予約を承ります。

青山サロン実機プレビュー
場所:Kurono Tokyo 青山サロン
※上海サロンでも実機をご覧いただけます。

Kurono Tokyo 青山サロン
住所:東京都港区北青山2丁目10-22
TEL:03-6823-8358
営業時間:11:00~19:00
定休日:日曜、祝日

 

問い合わせ先:Kurono Tokyo 青山サロン TEL.03-6823-8358 https://kuronotokyo.com/ ※価格は記事公開時点の税込価格です。

Text/平野翔太(WN編集部)