【COSC凌駕モデルも!】超高精度ウオッチが続々登場!2018年トレンドから見る腕時計~機能編~
2018年新作ウオッチのトレンドを、デザインや素材別に紹介していく本企画。第3回目は「機能編」。
高密度実装技術で超薄型や超複雑時計が作れるようになった今、コンプリケーションで技術力をアピールするのは至難の業。
そこで、実力ある各社が目をつけたのは「正確な1秒」の追求でした。
グランドセイコーは、専用の調整師が定番キャリバーの性能の限界に挑戦し、COSC(※)を遥かに凌ぐ超高精度を記録。
また、G-SHOCKのようにBluetooth連携で高精度を得るものや、驚異的なコンセプトウオッチも複数発表されました。
早速、そんな各ブランドの注目時計を中心にご紹介します!
※COSC:スイスのヌシャテルに本部を構える、公式クロノメーター協会(コントロール・オフィシャル・スイス・デ・クロノメーター)の略称。
<超高精度機械式>
・グランドセイコー「キャリバー9S 20周年記念限定モデル」
国産最高峰の機械式ムーブメント「Cal.9S」誕生20周年を記念して発表された3部作。
ウオッチデザイナーとして初めて「卓越した技能者(現代の名工)」に選定された小杉修弘氏が考案した新デザインのケースを採用。ザラツ研磨技術を駆使し、美しい立体構造に仕上がっています。
※上段「SBGH266」:静的精度平均日差+4秒~-2秒をクリアした「グランドセイコースペシャル(GSS)規格」検定合格モデル
中段「SBGH265」:静的精度平均日差+3秒~-1秒をクリアした「V.F.A(Very Fine Adjusted)規格」検定合格モデル
<クオーツ式>
・カシオ「G-SHOCK GMW-B5000」
初代G-SHOCK「DW-5000c」から35周年を経てフルメタル化を実現したひと品。
Bluetoothでスマホと接続可能。1日4回の自動時刻修正、300都市以上の時刻設定などが行えます。
液晶板にはフルオートLEDライトを採用しており、高い視認性を誇ります。
・ロンジン「コンクエスト V.H.P.」
本機は、年差±5秒の高精度クオーツムーブメントを搭載した、V.H.P.(Very High Precision)シリーズのクロノグラフ仕様。
衝撃や磁場にさらされた際はGPD(ギアポジション探知)システムを使うことで時刻の自動補正が可能。
さらに、長寿命のバッテリーや永久カレンダー機能を備えるなど、実用性も抜群です。
<コンセプトモデル>
時計師は、いつの時代でも機械工学や科学、天文学に物理学と、様々な分野の知識が必要でした。
そうした専門知識に長けた人物が、超高精度な時計の開発に取り組んで出来上がったのが、下のコンセプトウオッチ3本です。
・ウルベルク
以前にも手動発電で精度チェックを行う時計などを開発してきたウルベルク。
同社は現在、自家用原子時計と、それと自動同期する機械式時計、AMC(Atomic Master Clock)を製作中です。
・シチズン
超高精度ムーブメントCal.0100は、消費電力の大きい8.4MHz のATカット型水晶振動子を独自開発し、エコ・ドライブ駆動まで実現。2019年には、腕時計に搭載される予定です。
・ゼニス
本機は昨秋に発表した一本。テンプ、緩急針、アンクルを一つのシリコンパーツに集約した新型オシレーターをエル・プリメロの輪列に組み込み、超高振動&超高精度を達成しました。