「タグ・ホイヤー カレラ」を新次元へと導くシリーズ史上初のスプリットセコンドクロノグラフ
【タグ・ホイヤー(TAG HEUER)】が、イタリア・ミラノで開催されたLVMHウォッチウィークにおいて、「タグ・ホイヤー カレラ スプリットセコンド クロノグラフ」を発表した。ブランドを象徴する「タグ・ホイヤー カレラ」に初めてラトラパンテ(スプリットセコンド)機能を搭載した記念碑的なモデルであり、2026年6月に発売が予定されている。価格は2228万6000円。
高性能ムーブメント「キャリバー TH81-01」を搭載
「タグ・ホイヤー カレラ スプリットセコンド クロノグラフ」は、コレクションの長い歴史において初めてラトラパンテ複雑機構を搭載したタイムピースとなる。本機の核となるのは、ヴォーシェ・マニュファクチュール・フルリエ社との戦略的協業によって誕生した自動巻きムーブメント「キャリバー TH81-01」だ。5Hz(毎時3万6000振動)という高振動を維持することで驚異的な計測精度を実現しつつ、週末を跨いでも動作し続ける約65時間のパワーリザーブを確保しており、現代のハイエンド・タイムピースに相応しいポテンシャルを秘める。特筆すべきはその装飾の緻密さであり、350を超える構成部品にはブラックポリッシュやアングラージュなど10種類以上の技法が施されている。特にムーブメントに刻まれたチェッカーフラッグのモチーフは、手作業のグラテ技法によるもので、モータースポーツとの深い絆を象徴するディテールとして特別な存在感を放つ。
意匠面においては、2023年に登場し時計界を席巻した“グラスボックス”デザインが、42mmのグレード5チタン製ケースという新たな器を得てさらなる進化を遂げた。サファイアクリスタルの風防は、ケースとの一体感を高めるよう緻密に計算され、ダイアルとフランジを拡大して見せることで、圧倒的な視認性とパノラマのような奥行きを生み出している。9時位置に配されたスプリットセコンド用のプッシュボタンは、ケースの流麗なラインを崩すことなく設置されており、機能美と操作性の高次元での両立が図られた。
文字盤越しにムーブメントの鼓動を感じ取れる
文字盤に目を向ければ、半透明のサファイアクリスタルを通じて、精緻なムーブメントの鼓動を視覚的に堪能できる設計となっている。サブダイアルにはアントラサイトのアクリルガラスやサファイアクリスタルを個別に使い分けることで、メインダイアルとの間にレイヤー構造とし、まるで機構が空間に浮遊しているかのような神秘的な視覚効果を演出。随所に配されたレッドラッカーのアクセントは、1963年にジャック・ホイヤーが「カレラ・パナメリカーナ」から得た情熱的なインスピレーションを想起させ、スポーティでありながら洗練された気品を漂わせている。また、ブラックラバーにテキスタイルエンボス加工を施したストラップを採用し、モータースポーツの世界観をより強固なものとしている。
「タグ・ホイヤー カレラ スプリットセコンド クロノグラフ」は、ブランドが長年培ってきたレーシング・スピリットを究極の複雑機構へと昇華させたタイムピースだ。それは単なる新作という枠に留まらず、メゾンが目指すべき未来の形を具現化したものとも言える。次世代のカレラを象徴する存在として、目の肥えたコレクターたちを魅了するのは間違いないだろう。
タグ・ホイヤー「タグ・ホイヤー カレラ スプリットセコンド クロノグラフ」 Ref.CDD2180.FT8120 2228万6000円/自動巻き(Cal.TH81-01)、毎時3万6000振動、65時間パワーリザーブ。グレード5チタン製ケース(シースルーバック)、ラバーストラップ。直径42mm、厚さ15.17mm。30m防水。2026年6月発売予定。
問い合わせ先:LVMHウオッチ・ジュエリー ジャパン タグ・ホイヤー TEL.03-5635-7054 https://www.tagheuer.com/jp/ja/ ※価格は記事公開時点の税込価格です。
Text/三宅裕丈