時計ジャーナリスト・篠田哲生が選ぶ「2018年のベスト5」――時計のプロが選ぶ俺的ベストウオッチ
腕時計専門誌「WATCHNAVI」が読者と正規時計専門店とともに導き出した「2018年 腕時計最強ランキング」。その番外編として、時計ジャーナリスト・篠田哲生さんが選んだ2018年のベストウオッチを発表します。果たして1位に輝いたのは?
ロングパワーリザーブ、グリーン、復刻が目立った1年。スマホの影響で新たな動きも
●BEST5の選出基準「単純に欲しいモノを選びました。良い時計は他にもたくさんありますが、 リアルに欲しい時計はそこまで多くはない。手元のラインナップ、ワードローブとの相性、トレンドなどを加味したうえ、あくまで消費者目線での選択」
●1年間の総括「ロングパワーリザーブ、グリーンダイアル、復刻が目立ちましたが、おおむね各社の手堅い戦略は変わらなかった。あと、スマホの存在で時計は“時計であること”から解放された気がする。その結果ユニークな進化が見え始めた。僕は保守的なので、そっちにはまだ食指は動かないんですけどね」
【篠田哲生が選んだ2018年のベストウオッチ 第5位】ブライトリング「ナビタイマー 1 オートマチック 38」
(篠田さんのコメント)「クラシックなパール装飾 の滑り止めが回転計算尺に着いた3針ナビタイマー。 新生ブライトリングを象徴するモデルは他にもありま すが、個人的にはこのサイズ感(直径38㎜)に惹かれました」
【第4位】オメガ「シーマスター 1948 マスター クロノメーター センターセコンド」
(篠田さんのコメント)「1948年製シーマスターから70周年を記念した世界限定1948本。クオリティに定評のある“オメガの復刻”ですが、機構を現代的 にアップデイト。そのバランスがイイですね」
【第3位】タグ・ホイヤー「ホイヤー モナコ バンフォード」
(篠田さんのコメント)「高級カスタムで有名なバンフ ォードとコラボ。もはや定番の “モナコ”ですが、こういった手法を見せられると“アバンギャルドさ”が引き立ちますね。 単純にカッコいい時計です」
【第2位】オーデマ ピゲ「ロイヤル オーク オフショア クロノグラフ」
(篠田さんのコメント)「1993年に誕生したファーストの意匠を再現した、25周年の節目を飾る記念碑的モデル。タペストリーやインデックスの雰囲気も好み。ソリッドバックなど武骨さもいいですよね」
【第1位】A.ランゲ&ゾーネ「1815 クロノグラフ」
(篠田さんのコメント)「手巻きクロノグラフは常にチェックしているジャンル。2018年はこれが最高でした。タキメーターが入っ たことでデザインバランスが良くなり、黒金の艶っぽさも好みです」