オメガの名作ダイバーズウオッチ「シーマスター ダイバー300M」の次世代機から“待ってました!”のブラックモデル降臨
昨年、新世代へと変貌を遂げたダイバーズウオッチの永世定番、オメガ「シーマスター ダイバー300M」は、1万5000ガウス耐磁性能を含むマスター コーアクシャル規格に準拠した高性能モデル。波型パターンが復活した文字盤やダイビングスケールが記されたベゼルリングにセラミックを使い、海辺の強い日差しを浴びても色褪せしにくくなるなど、より長く使うことを想定した仕様となっています。この新世代モデルに新しく加わるのが、セラミックケースを使ったブラックウオッチです。果たしてその出来栄えやいかに!?
デザインの幅を広げたセラミックとチタンの融合
昨年の新型「シーマスター ダイバー300M」は、ステンレススチールケースをメインに、チタンケースのモデルが限定で発表されました。このラインナップを見て、少し物足りなさを感じた人もいるのではないでしょうか。
というのも、ここ最近のオメガは、主にスピードマスターでセラミックケースのモデルを連発中。シーマスターも新しくなったとあれば、当然、セラミックケースのバリエーションが出てくるだろう、と思うのが時計好きの性なのです。こうした私たちの考えを、オメガはしっかりわかっていたのでしょう。最新作は、ばっちりブラックセラミックケースを使ったモデルとなっています。
ダイアルはもちろんブラックセラミック製ですが、少し既存モデルと異なるのは、波の部分が盛り上がるような“ポジティブ・レリーフ”になっている点。全体的にはブラッシュ仕上げですが、波の表面がミラー面になっているので、秒針の写り込みなどの視覚的な動きを楽しむことができます。
裏蓋はシースルー仕様のチタン製。独自の「ナイアードロック機構」により、記された文字が傾くことなく、気持ち良く収まっています。ちなみにベゼルもチタンになっており、その上側表面にホワイトエナメルでダイビングスケールを記したセラミック製リングがセットされています。
デザイン的な変更なだけでなく、今回の新作は既存モデルよりも少し大きくなった43.5mmサイズとなっています。1.5mmというわずかな差ですが、この数値がただのバリエーションで終わらないという、オメガの意気込みが感じられます。
価格は、通常のステンレススチールとラバーストラップの組み合わせが51万円(税抜)なのに対し、最新作は87万円(税抜)とお高めの設定。ただ、セラミックが耐傷性に優れ、長期間にわたって新品同様の輝きが持続することを考えれば、ハードに使う人ほど割安に感じるかもしれません。
マスター クロノメーターで300m防水も確保した、新世代「シーマスター ダイバー300M」のセラミックケース仕様。この時計が実現できてしまえば、スピードマスターと同じく、様々なセラミックケースのシーマスターが発表される予感がします。