タグ・ホイヤー「モナコ」栄光の50年史――Part1【HISTORY編】

タグ・ホイヤーを代表するコレクション、 「モナコ」が開発から半世紀を迎えました。 世界初のスクエアフォルムの完全防水時計として生まれ、数々の著名人にも愛される傑作の魅力について、あらためて振り返ります。【HISTORY編】

 

自動巻きクロノ&角型防水という世界初を同時に実現した「モナコ」

オリジナル・モナコ(1969年)/モータースポーツが盛んなモナコ公国の名を冠するク ロノグラフ。搭載する「クロノマチック(別名、Cal.11)」 の特性上、リューズはケースの左、プッシャーは右に位置。スポーティなデザインも話題をさらった

20世紀初頭にダッシュボード用クロノグラフを発明するなど、モータースポーツと密接な関係を築いていたホイヤーは、「カレラ」に次ぐクロノを構想していました。時を同じく、時代は便利な〝自動巻き〞を求めており、オートマティック式のクロノ・ム ーブの開発競争が激化。そこでホイヤーは他社と協力し、いち早く「クロノマチック」を完成させ、従来にない防水機能を持った角型ケースに同ムーブを採用して「モナコ」が生まれました。

腕時計型の手巻きクロノグラフは20世紀初頭に発明されましたが、長らく自動巻き化は達成されませんでした。その悲願が1969年、「モナコ」によって果たされたのです。だからこそ偉大で、 どの時代も型破りなクロノの先駆者として走り続けているのです。

 

共同開発された、初代モナコのムーブメント

初代モナコに搭載された、世界初のオートマティッククロノグラフ・ムーブメント

ホイヤー(タグ・ホイヤー の前身会社)ほか、ブライトリング、ビューレン=ハ ミルトン、デュボア・デプラの共同開発によって完成。 同ムーブを最初期に採用したのが初代モナコなのです。

 

“角型で防水”を実現した「モナコ」のイノベーション

ラウンドフォルムは水圧を受け流しやすいですが、スクエア系は角に水圧がかかりやすく防水性能を保ちにくいのです。そこでホイヤーはケースの気密性を研究し、防水・防塵に優れるモナコを開発しました。その革新性は、当時のスポーツウオッチのほとんどが丸型だったことが証明しています。

 

画像ギャラリーで見る「モナコの歴史」

※紹介している時計はすべて参考資料

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