【リシャール・ミル】身に着けるF1マシンの最新作は10000Gの耐衝撃性能を持つエクストリームウオッチ

あらゆる産業における最新鋭の高機能素材を腕時計の素材に使い、圧倒的ハイスペックを実現し続けているリシャール・ミルが、新作を発表しました。「RM 27-03 トゥールビヨン ラファエル・ナダル」は、ナダル選手の出身であるスペイン国旗から着想を得たイエロー&レッドのヴィヴィッドカラーに包まれた世界限定50本のモデルで、価格は8900万円(税別予価)

 

地板をケースに一体化させて高い剛性と耐衝撃性を実現

↑リシャール・ミル「RM 27-03 トゥールビヨンラファエル・ナダル」8900万円(税抜予価)/手巻き/縦47.77×横40.30、厚さ12.75 mm

最新作は、ムーブメントの地板にカーボンTPT®を使用しています。この素材は、最大でも30ミクロン程度のカーボンファイバーの層を何層も重ねて作られたもの。これにレジンを染み込ませ、特殊な機械を使って45度ずらしながら重ねていきます。その後、120度に加熱して6バールの圧力をかけ、部品の形状に加工していくのです。

微小なヒビや割れに強いカーボンTPT®をスケルトン状に成型するため、機械加工技術の粋を結集。こうしてできた地板をベゼルと裏蓋に直接取り付けるような構造で、高い剛性と耐衝撃性を実現しています。

こうした設計は、レーシングカーのモノコック構造を踏まえたもの。「身に着けるF1マシン」と形容されるリシャール・ミルの真骨頂と言えます。

 

ケースにも画期的な新素材「クオーツTPT™」を採用

ベゼルと裏蓋には、リシャール・ミルとノース・シン・プライ・テクノロジー社とのコラボレーションにより開発された新素材「クオーツTPT™」が採用されています。

この素材は、温度変化に強く剛性に優れており、高度なパフォーマンスが求められる用途で用いられます。

製法は、シリカ繊維を45ミクロン未満のシリカ繊維の層を何層も重ねて作られています。そこへリシャール・ミルが独自開発した黄色と赤色のレジンを浸透させた後は、カーボンTPT®と同様の工程を経て素材となります。そしてマニュファクチュール内のCNCマシンで加工することで、この世にひとつとして同じ模様のない特徴的な断面が現れてくるのです。

 

ラファエル・ナダル選手の新たな戦友

全仏オープンの直前に発表された本機は、ラファエル・ナダル選手がこれからの試合で着用されるものと思われます。

ナダル選手のプレーに耐えるために開発された本機は、トゥールビヨン・ムーブメントを10000Gの衝撃から守る構造が最大の特徴。

加えて、ナダル選手の母国スペインの国旗を彷彿とさせるカラーリングや、雄牛の顔を彷彿とさせるムーブメントデザインなど、デザイン面にもこだわりが満載です。

さらにユニークな点は、手巻きと張り合わせを行うトルククリミッティングクラウンもクオーツTPT™製とし、テニスボールをモチーフにデザインしているところ。

 

膨大な手間がかかる本機を50本も製造できるのは、リシャール・ミルでしかありえません。ただ、この時計も他の多くのリシャール・ミルウオッチと同じく、即完売となるのは間違いないでしょう。