ミニマリズムを体現するドイツの時計ブランドが日本の四季を意識した限定モデルを発表

高品質なモノ作りで定評のあるドイツにおいて、古くから時計産業が根付いた東ドイツ発のブランド「ノモス グラスヒュッテ」から、日本限定モデルが発表された。「Four Seasons(四季)」と名付けられた本コレクションは、日本の伝統工芸技術を用いたドイツ×日本の“合作”といえる特別な逸品となっている。

日本の四季をイメージした4つの限定ウオッチ

今年、ドイツの芸術や産業に多大な影響を与えた美術学校、「バウハウス」が創立100周年を迎えた。ノモス グラスヒュッテもまた、バウハウスのデザイン哲学を受け継ぐ時計ブランドであり、来年2020年は同社にとって創立30周年という節目を迎える。かつて時計師3人からスタートし、いまやドイツ国内随一の生産力を誇る時計メーカーへと成長したノモス グラスヒュッテは、記念すべき2019-2020年に向けて、ドイツの伝統的な時計作りとバウハウスのスピリット、そして親愛なる日本の伝統工芸とを融合したプロジェクトを進めてきた。

今回リリースされる日本限定モデルは、アイコニックな「タンジェント」をベースとし、日本の四季を「秋・茜」、「冬・屋久杉」、「春・槐樹(えんじゅ)」、「夏・藍」の各色で表現。ダイアルのミニッツマーカー部と、カーフストラップ(日本に古くから伝わる草木染めで仕上げる)に使われている。

タンジェント「秋・茜」 Ref.TN33AKI 26万9500円/紅葉や秋の夕焼けをイメージした茜色をダイアル外周部とカーフストラップに配色。ゴールドカラーの針が秋の温かみをイメージさせる。手巻き。ステンレススチールケース。直径32.8mm。3気圧防水。限定40本。発売中

タンジェント「冬・屋久杉」 Ref.TN35FUYU 28万6000円/屋久杉の力強さをイメージした冬は、落ち着きのある上品なグレーを採用。屋久杉の葉と家具などを作る際に出る杉の廃材を用い、何日もかけて煮出した染液をカーフストラップの染めに使っている。手巻き。ステンレススチールケース。直径35mm。3気圧防水。限定100本。発売中

タンジェント「春・槐樹」 Ref.TN35HARU 28万6000円/若草や新緑の春は、草木染めではめずしい黄色系に仕上げるため、槐樹(えんじゅ)という花の蕾を使用。若草グリーンのインデックスリング。手巻き。ステンレススチールケース。直径35mm。3気圧防水。限定60本。2020年3月発売

 

タンジェント「夏・藍」 Ref.TN38NATSU 30万8000円/青い空、輝く海を彷彿とさせる藍カラー。針もブルースチールを採用した。本製品では、江戸時代より特上とされた徳島産の小上粉の藍草を発酵させた「すくも」を使用。手巻き。ステンレススチールケース。直径38mm。3気圧防水。限定100本。2020年3月発売

 

日本の四季になぞられた4つの「Four Season」シリーズ。モノづくり大国、ドイツの象徴的な時計であるノモス グラスヒュッテが、日本の伝統技術と季節美に敬意を表する形で製作されるリミテッドモデルをコレクションすれば、いっそう季節の移ろいを楽しむことができそうだ。

 

問:大沢商会 時計部 TEL.03-3527-2682
https://nomos-glashuette.com/ja