イタリアの老舗ブランドが腕時計を進化させる――「グッチ」&「フェンディ」
ヨーロッパを旅する際、イタリアは外すことのできないスポットだ。ローマ、ミラノ、フィレンツェなど、ローマ時代からの遺跡や文明を数多く遺す姿勢に、世界中が敬意を表す。そんな国が生んだブランドにも、人々は憧れを抱く。「GUCCI(グッチ)」と「FENDI(フェンディ)」。いまやあらゆるファッションアイテムを手掛ける両社が、ウオッチ作りに並々ならぬ情熱を注いでいる。そのこだわりについて検証する。
【GUCCI(グッチ)タイムピース】
遊び心が詰まったグリップの最新作「ルーレット」
2019年に発表されたニューコレクション「グリップ」は、ユニークなスクエアモデルとして人気上昇中だ。そのデザインはスケートボードの世界から取り入れたもので、滑り止めとしてボードに貼り付ける“グリップテープ”をヒントとしている。最新作「ルーレット」は、プッシュボタンを押すと左の表示窓にCHANCE(チャンス)・FUTURE(未来)・TENEBRAE(闇)・AMOUR(愛)の言葉のうちどれかが出現!! 好みのワードを常時表示させているのもアリだし、着ける度に運試しするものよい。ちなみにこのディスクはマザーオブパールで、右の表示窓には時と分が表されている。
人気のグリップにクロノグラフバージョンが誕生
「グリップ」固有のディスク表示で時刻を、インターロッキング『G』モチーフ付きのセンター針で60秒間のクロノグラフ計測、およびタキメーターとの併用で平均時速を算出できる。ダイアルやプッシュボタンにレトロな意匠を採用しつつ、タキメーターを備えることでスポーティな印象に仕上げた。
ギョシェ文字盤が美しいG-タイムレスの自動巻きモデル
扱いやすい40mmのラウンドケースに、スイス製の自動巻きムーブメントを搭載。緻密なギョシェ装飾を施したブラックダイアルに、シグネチャーシンボルであるビー(ハチ)やキャットヘッドのインデックス、さらにスモールセコンドを配した。メカの駆動を鑑賞できるシースルーバックや反射防止コーティングを施したサファイアクリスタル風防を備えるなど、ディテールも機能も上質さを求めた。
問:ラグジュアリー・タイムピーシズ&ジュエリー/グッチ TEL.03-5766-2030
https://www.gucci.com/jp/ja/
【FENDI(フェンディ)タイムピース】
モノグラムデザインのFFロゴがインパクト大
変則的なオクタゴンケース、ラウンドベゼル、モダンなローマ数字が際立つポップな印象の3針オートマチックモデル。フェンディのアイコン=FFロゴをブラウンダイアルにあしらう。ストラップはフェンディらしいクオイオ ローマ(カーフ)のほか、アリゲーターとテキスタイル製の計3本がセットされる。
フェンディバッグを彩るキャラクターを文字盤に
フェンディバッグに登場する人気キャラ「バッグ バグズ」をダイアルにそのまま起用したクオーツクロノグラフ。クロノグラフのカウンター上にビビッドイエローの眼光を重ねるなど、洒脱な遊び心を感じさせる。
問フェンディ ジャパン TEL.03-3514-6187
https://www.fendi.com/jp