「これ、クロノグラフ!?」と思わず唸る、斬新なフライバック・クロノグラフが誕生!!

わずか4cm程度の世界に完結している腕時計。限られたスペースに情報と機能を盛り込むため、おのずとデザインパターンは似てきてしまう。とくにクロノグラフは現在時刻を文字盤のメインに据えて、計測時間はサブダイアルで表示するという手法をほとんどのブランドが採用している。そんな“常識”に対し、スイスの高級時計ブランド「H.モーザー」が新たな挑戦を試みた。一見、クロノグラフとはわかりにくい新作「ストリームライナー・フライバック クロノグラフ オートマティック」が、時計界に一石を投じる。

H.モーザー「ストリームライナー・フライバック クロノグラフ オートマティック」Ref.6902-1200 528万円/自動巻き(AGENHORがH.モーザーのために開発したCal.HMC 902)。毎時2万1600振動。54時間パワーリザーブ。ステンレススチールケース(シースルーバック)&ブレスレット。直径42.3mm、厚さ14.2mm。12気圧防水。世界限定100本

センター表示によるフライバック・クロノグラフ

本作で注目すべきは、サブダイアルを使わずにストップウオッチ機能の積算時間をセンター針で表す点である。赤針で「秒」を、細いシルバー針で「分」をそれぞれ計測・表示する。要素が多くなりがちなクロノグラフをシンプルにすることで、見事なまでの視認性を実現した。しかもフライバック(クロノグラフを動作したままリセットボタンを押すと、計測針がリセット&再スタートし、連続計測する機能)を搭載。より高度なメカニズムをあたかも簡単に見せるという、H.モーザーらしい心憎い演出である。

優れた装着感をもたらすブレスレット一体型ケースとこだわりのフュメ文字盤

魅力はまだまだ他にも。5年前から開発を始めたという「ストリームライナー・フライバック クロノグラフ オートマティック」は、クッションフォルムのステンレススチールケースとブレスレットを一体化させた設計になっている。これは1970年代に生まれたラグジュアリースポーツウオッチを想起させるもので、実際手に取るとケースからラグ、ブレスレットへと繋がる流麗なラインが、手首に程よくフィットして心地よい。

そしてH.モーザーのお家芸ともいえるフュメダイアルも。こだわりのグラデーションを施した後、工程の最後にグリフェ仕上げを追加することで表面に細かい縦筋を生み出し、従来になかった絶妙なニュアンスが与えられている。

H.モーザーが追求するミニマリズムの神髄とは、見た目のシンプルに反して、柔軟な発想力と高度な技術を駆使するというもの。「ストリームライナー・フライバック クロノグラフ オートマティック」は、まさにブランド哲学を凝縮した一本なのだ。

 

問:イースト・ジャパン TEL.03-6274-6120
https://www.h-moser.com/jp/